パンの依存性、中毒性について

当ブログでは私が実際に食べてみいたパンの記事が多数あります。私は砂糖、添加物が入っていないシンプルなパンをよく食べますが、パンの依存性についての興味深い情報があったので自身の経験と照らし合わせて書いてみたいと思います。

パン依存は存在するのか??

僕は以前、15年くらいパン屋で働いていました。
なので当然、パンをたくさん食べてきました。
ものを作るのが好きで、けっこう一生懸命やってたんです。
パン屋さんの前を通ると、良い香りがしますよね。
今でも、あの香りはいいなーって思います。
作っている途中の、生地が発酵した香りも好きでした。
作るのも楽しいんですよ。
僕は、フランスパンとかの大きいパンを作るのが好きでした。
まぁ、、仕事としてはかなりハードな肉体労働なんですけどね。

でも最近は、ほぼ全く穀物を食べません。
もちろん、パンも食べなくなりました。
すでに一生分食べましたし、未練はありません(笑)
でも、2年以上前に『砂糖断ち』して、
その後、ご飯やパン、麺類などを減らして行く過程で、
最後まで欲求を断ちきれなかったのがパンでした。

今回は『パンは依存性が強いんじゃないか?』というお話をします。
これは今まで何となく感じていたことなんですが、
探してみると、そのような説はありますね。
パンというか、小麦の依存性についてはいろいろと言われています。
手元に『小麦は食べるな!』という本があります。
この本には小麦の依存性について、
『ヘロインと同じ様な作用がある』と書かれています。
ヘロインって、、麻薬ですよね。
なんでも小麦のタンパク質を分解してできる物質が、
『血液脳関門』という脳への異物侵入を妨げるバリアを突破して、
ヘロインがくっつくのと同じ受容体と結合するんだそうです。
そんなの信じられますか?
でも僕はこの本を読んで、なるほどなーと思ってしまいました。
それは、体験的に思い当たるフシがあったからです。

僕は1年半くらい前から『断糖』を意識し始めました。
以来、穀物などの「糖質のかたまり」をできるだけ控えています。
穀物はそれ以来ほとんど食べてませんが、特に我慢してるわけじゃありません。
慣れてしまうと、不思議とあまり欲しくならないんです。
これ、多くの『断糖肉食』実践者が言っていることです。
でも僕の場合は、初めの1年くらいの間、
うっかり食べたら欲求が暴走するんじゃないかと、
意識して避けていたものがあります。
それが、パンでした。
長年とパン屋で働いて、ずっとパンを食べ続けてきました。
だから単にそのせいで、パンへの依存が強いのだろうと思ってました。
『パン屋だったからね、、』というわけです。
砂糖やお菓子は全く欲しくない、ごはんも麺も、全く欲しくない。
このような状態には、わりとすぐになりました。
お菓子やご飯をたまに味見しても、特に『欲望』は刺激されません。
でも、パンだけは違いました。
あー、パンたべたい!!
なんか、、ときどき急に、ムラムラっとした欲求が来るんですよね。
そういう時にうっかり1つ食べると、
次の日も、また次の日も、パンが欲しくなりました。
これは手ごわいな、、というのが当時の印象です。
砂糖を完全にやめて以来一番苦戦した糖質がパンでした。
っていうか、砂糖よりもやめるのが大変だったのが、パンでした。

だから今でも、パンは何となく怪しい食品だと思ってます。
FaceBookの糖質制限系グループでも似たような証言をしている人が何人もいました。
実は、妻も同じことを感じているようです。
さらに、僕の母はもともとお米が苦手でパンばかり食べていましたが、
なぜか『パン』が食べたいんだよね~って、よく言っていました。
それはただの好みだと思っていましたが、
思い返してみれば学生時代の友人にも、
パン屋時代の同僚にも、、
かなり強い『パンへの執着』を持ってる人がたくさんいたんです。
やっぱり、パンはなんかあやしい。

『小麦は食べるな!』の著者によれば、
パンに使わる『パン小麦』という品種そのものに問題があるそうです。
この本では現代の小麦について、
砂糖より血糖上昇作用(GI)が高い
ヘロイン同様の中毒症状が出る
腸の粘膜を傷つけ、アレルギーや自己免疫疾患を引き起こす
などと書かれています。
そして『小麦』をやめることで、
様々な病気から回復した例がたくさんあるそうです。
でも、、
小麦って農耕開始以来1万年も食べられてきた穀物です。
糖質の問題を別とすれば、小麦という穀物そのものが危険だということ、
いまいちピンと来ないかもしれません。
確かに元々小麦品種「ヒトツブ小麦」や「フタツブ小麦」には、
このような害はないそうです。
しかし現代の「パン小麦」は過去50年間に繰り返し行われた品種改良、
遺伝子の操作によって、昔の小麦とは全くの別物になっているとのことでた。
確信は持てないけれど
小麦の害については、いまのところこの一冊を読んだだけです。
だから、情報として確信までは持てていません。
ただ感覚的・体験的には「ありえる」と感じています。
ちなみに、一般的に精白された穀物を避けるように言われますが、
全粒の小麦粉の方が危険が高いと『小麦は食べるな!』には書いてあります。
小麦のグルテンが腸を傷つけると指摘している医師はけっこういます。
慢性炎症や腸の病気、アトピーやぜんそくなどアレルギー症状を持っている人は、試しに一定期間、小麦断ちしてみてもいいかもしれません。

参照元:http://ayustet.info

自身の糖質制限とパンの依存について

パンの依存性は存在するのか。結論を言うと「ある」と思います。

私は2014年頃から「糖質制限」に興味を持ち、食生活を改めるようになりました。

以前は炭水化物、甘いもの、砂糖が大好きでした。毎日、お菓子や白米を食べ、缶コーヒーやジュースを飲んでいました。でも、日常生活は普通にこなせるし体調が悪くなることもほとんどありません。年に2、3回ほど風邪の症状が出るくらいです。病院に通うことも薬を服用することもありません。

しかし、悩まされたのは「虫歯」です。歯の状態は健康とは言えないものでした。

そんな中、糖質制限や砂糖の危険性を知り、砂糖絶ち、糖質制限をやってみようと思いました。

まずは何よりも「砂糖」をやめてみることにしました。当時は缶コーヒーが大好きで一日一本、多いときでは三本ほど飲んでいました。Amazonで30本セットのものを定期で箱買いしていたほどです。お菓子も大好きです。食べたくなったら何も考えずに食べるような生活でした。

砂糖を絶つコツとして「一気にやめる」ことを勧める人が多いようですが、私は徐々に少しづつ砂糖を摂取する量を減らしていきました。赤ん坊がいきなり次の日に成人になるわけではなく、足し算引き算を覚えた児童が次の日に大学受験をするわけでもありません。当時の身体もいきなり出来た訳ではなく、長い年月をかけて出来上がっています。だから、いきなり砂糖をすべて絶つより段階を踏まえて徐々に減らそうと思ったのです。

まずは缶コーヒーの量を徐々に減らしました。一日一本を二日に一本に、レギュラーのものを微糖にしてみたり、それでも無理せずにダメそうな日は無理しない。最初は変な汗が出てきたり身体がふらついたりしましたが、徐々に缶コーヒーを飲む回数は減っていき、その他の砂糖が入ったお菓子などの食品も食べなくなりました。今ではまったく砂糖が入ったものを飲食していません。

同じように、子どものころから大好きだった白米も食べなくなりました。白米から玄米に切り替え、今は玄米も月に何度か食べるくらいです。

砂糖や白米を絶つことは案外簡単でした。あくまで自分の経験ではありますがすんなりと成功しました。しかし、表題にある通り「パン」がなかなかやめれなかったのです。

悩まされていた「虫歯」は悪化することがなくなりました。自分の経験からだと、砂糖をやめれば虫歯にならないと感じました。その他のご飯やパンやイモなどの糖質は虫歯に関係ない気がします。同じように虫歯で悩んでいる方は、是非、砂糖の摂取をやめることをお勧めします。

さて、砂糖やごはん、お菓子を絶つことは簡単でしたがパンはなかなかやめられません。砂糖やお菓子、白米は案外簡単にやめることができたのに、パンはずっと食べ続けていました。パンの中毒性、依存性は確かに存在し、他の砂糖や糖質と比較するとかなり強いものだと思いました。

それでも2017年8月から2018年8月までの一年間、完全にパンを絶つ生活をすることもできました。健康状態はどうだったのかというと、パンを食べても食べなくても大きな差はありません。パンを食べても食べなくても虫歯になることはありません。ただ、私が食べているパンは砂糖や添加物が入っていないシンプルなパンです。

引用元では、現代の「パン小麦」は過去50年間に繰り返し行われた品種改良、遺伝子の操作によって、昔の小麦とは全くの別物になっており、それが依存性の原因ではないか、と考察されています。私自身も現代の小麦は本来の小麦ではない「小麦のような別の何か」であると考えており、現代の「小麦は危険」という考えの要因の一つあると思います。

では、パンに使う小麦をスペルト小麦のような古代小麦に替えたらパンの依存性はなくなるのか、と問われたら直感でなくならないような気もします。実際に試したわけではありませんが。

まとめ

自身の糖質制限の経験からパン依存は確かにあると思います。しかし、1年間無理なくパン絶ちに成功しており、パンを食べても食べなくても健康に変化はなかったので、大きな問題ではないと思います。

私が食べているパンは砂糖や添加物が入っていないパンであり、小麦の産地などもこだわっていますが、健康に問題がみられなかったのはこれが要因である可能性があります。

パンの依存性は現代の改造しすぎた小麦が原因かもしれませんが、個人的には古代小麦を使ったパンでも依存性はあるような気がします。直感であり、試していないですが。

とはいえ、食べすぎは禁物だと思います。パンに限らずの話ではありますが。パンは食べすぎると血糖が乱れて眠くなったり、身体が圧迫されたり、気分が穏やかでなくなります。パンの質、原材料に気を付け適量を楽しむようにすれば、肉体も精神もバランスがとれてより良い生活が送れると私は考えています。

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