【雑草・野草】ドクダミを食べる。ドクダミ茶をつくって飲んでみた。

ドクダミ茶

ドクダミほど嫌われる雑草は他にないような気がする。あの独特な強い臭いと日陰を好む習性からだろう。

そして駆除しようと引っこ抜いても引っこ抜いても息を吹き返してくる。庭の隅、畑、土手、公園、植え込み・・・どこからでも生えてきて、引っこ抜いてもひっこまた生えてくる。

スギナ、ヒルガオ、ヤブカラシなども抜いても抜いてもまた生えてくるが、ドクダミもそうだ。

これは地下20~30センチの深いところで広大なネットワークを張り巡らしているからで、地表の部分だけを駆除しても意味がないからだ。

とんでもない生命力である。

しかし、この引っこ抜いても引っこ抜いてもまた生えてくるとんでもない生命力があるからこそ、ドクダミは食用にすると強力な薬効を与えてくれるのも確かである。

さて、今回はそんなドクダミについて触れてみよう。

ドクダミの調理方法

加熱することで臭気が和らぐことから、日本では山菜として天ぷらなどにして賞味されることがある。日本において料理用のハーブとして用いられる事は無いが、葉を乾燥させてどくだみ茶を製造する事がある。これは一種のハーブティとして、麦茶のように飲まれる事が多い。どくだみ茶は商品化もされている。

また、ベトナム料理では、とりわけ魚料理には欠かせない香草として生食される。ただし、ベトナムのものは日本に自生している個体群ほど臭気はきつくないとも言われている。

中国西南部では「折耳根(ジョーアルゲン)」と称し、四川省や雲南省では主に葉や茎を、貴州省では主に根を野菜として用いる。根は少し水で晒して、トウガラシなどで辛い味付けの和え物にする。

参照元:Wikipedia

ドクダミを調理して食べようとするとき、あの強烈な臭いを消す必要がある。やり方としては2通り知られており、一つは加熱する方法で、高温であればあるほど臭気が気にならなくなり、場合によってはまったく臭わなくなるようだ。また、加熱前に生のドクダミの葉に切れ目を入れておくとより効果的である。

二つめは、水にさらす方法だ。3時間~12時間、さらには翌日まで水にさらしておけば、食べようと思うほどまでに臭気は和らぐようである。

日本では天ぷらで食されることが多いが海外ではどうだろう。ベトナムでは魚料理の香草としてドクダミが重宝されるようだ。中国では葉以外の茎や根も野菜として利用するようである。

しかし、ドクダミといえば忘れてはいけないのがドクダミ茶だ。

ドクダミ茶について

ドクダミ茶の作り方はYouTubeで「ドクダミ茶の作り方」で検索すると複数出てくるのでそれを参考にするのが良いでしょう。

参照元:YouTube

ドクダミを採取するとき葉だけではなく、茎や花も採取します。茎の根元からハサミで切り取りましょう。このときなるべく同じ大きさで綺麗な個体を採取するのがベターです。

隅々まで綺麗に水洗いしたら、ドクダミ10本程度を束にします。このとき茎の根元付近を輪ゴムで縛り固定します。

束ねたドクダミは、風通しの良いところで吊るし干しにします。

7日から10日ほどで水分が完全に抜け、カラカラの状態になります。

カラカラに乾燥したドクダミから輪ゴムを取り外し、使いやすいように3センチほどの大きさにハサミで切ります。このとき、茎や花も使用するので捨てないように注意してください。

鍋に水を張り、ドクダミを入れます。水600mlに対し、ドクダミ15gほどが良いようです。煮出していきます。

20分ほど煮出すと綺麗な透明な茶色のドクダミ茶の出来上がりです。

私オリジナルのドクダミ茶の作り方

さて、上記が基本的なドクダミ茶の作り方ですが、私自身は独自のやり方でドクダミ茶を作っています。

まず、ドクダミの葉を15枚ほど採取します。なるべく大きく綺麗なものを選びます。

ドクダミ茶

採取したドクダミの葉を水洗いしてから、豆煎り器に入れ燃えないようにガスコンロの火にかけていきます。

豆煎り器はAmazonなどで1000円ちょっとで購入できます。わたしは銀杏や大豆を煎るときなどにも使っています。

豆煎り器

火にかけてから、カラカラに乾燥すると下図のように葉が丸まった状態になります。触ってみて水気がなければOKです。

ドクダミ茶

カラカラになり丸まった茶葉をティーバッグに入れ、水出しします。

ドクダミ茶

煮出しのように濃い茶色のお茶にはなりませんが、下図のように色づけば出来上がりです。口に含むとドクダミの風味がほどよく感じられ、のどを通すと香ばしさが広がりとてもおいしいです!

ドクダミ茶

ドクダミの効能について

ドクダミの医学的な効能がすごい

ドクダミは湿潤で日陰のある場所で生育する野生植物です。これは伝統的な医薬品として日本だけでなく他アジア圏でも使用されており、医療用ハーブティーとしても利用されています。また化膿性皮膚疾患の治療にもよく使用されていました。

ドクダミは化膿性皮膚疾患の主な原因となっている黄色ブドウ球菌に対して、抗菌性、抗バイオフィルム効果そして抗炎症効果があることがわかっています。

また、ドクダミには解毒作用があると言われてきましたが、この解毒とは抗菌や抗ウイルス作用のことを指しています。最近の研究では、カンジダ菌、連鎖球菌(ストレプトコッカス・ミュータンス)、フソバクテリウム・ヌクレアタムに対して大きな抗菌効果があることが発表されています。

ドクダミの成分は、リウマチ、アレルギー疾患、がんなどで亢進するNF-κBという転写因子(タンパク質)を阻害します。よって、この機序によって、ドクダミはヘルペス感染に対する抑制効果(※3)、SARSウイルスへの抗ウイルス効果(※4)、炎症性TNF-αの産生の減少による抗炎症効果(※5)などが認められています。

近年、抗生物質投与や家畜肉由来の抗生物質の曝露によって、腸内の抗生物質「耐性菌」の出現が問題となっていますが、実はドクダミの成分が抗生物質耐性菌の発生を妨げることがわかっています。

ドクダミはこうした免疫活性の薬としてだけでなく、糖尿病を予防する民間療法としても重宝されていました。実際にマウス実験で、ドクダミ成分は抗糖尿病効果があることが証明されています(※7)。ドクダミ成分が糖を取り込む輸送体であるGLUT-4を活性化させ、さらに抗酸化作用によって、糖尿病の予防や糖尿病合併症の抑制に有益な効果があったのです。

そして、特筆すべきはドクダミには肝臓保護効果が認められていることです。私たちの肝臓は常に社会的な毒素の酸化ストレスに見舞われていますが、ドクダミ成分は肝組織のグルタチオンペルオキシダーゼ、カタラーゼ、SOD酵素などの抗酸化酵素を促進させることにより、酸化ストレスを緩和することがわかっています(※8)。

他、利尿作用による膀胱炎の改善、抗アトピー、蓄膿症、虫刺され、切り傷の消毒、できものなどにも使われています。

ドクダミはお茶として飲んだり、ホワイトリカーに漬けて水に薄めたスプレーとして蚊さされなどに対しても使えます。

ぜひお試しください。ただし、何でも飲み過ぎ、使い過ぎはだめですよ。

参照元:吉冨信長氏のfacebook

ドクダミはお茶としての効能が有名ですが、皮膚疾患などの外傷にも有効とのこと。化膿の原因である黄色ブドウ球菌に効くからです。

リウマチ、アレルギー、ガン、ヘルペス、糖尿病、肝臓保護、膀胱炎、アトピー、蓄膿症などに有効であり、抗菌、抗ウイルスの解毒に長けています。

また、近年は腸内の抗生物質耐性菌の出現が問題になっていますが、ドクダミはそれらの発生を抑制する働きもあるようです。

上記のように様々な症状に有効なドクダミ茶ですが、何事にも適量が大切なので飲み過ぎには注意しましょう。

ドクダミの仲間、ツルドクダミについて

ツルドクダミ

画像参照元:Wikipedia

ツルドクダミは別名カシュウとも呼ばれる植物ですが、見た目はドクダミに似ていても別種の植物です。

このツルドクダミもドクダミ同様に薬効に長けており、薬草園では栽培されることもあるようです。

ドクダミ同様に生命力が強い植物とのこと。昔から不老長寿のための滋養強壮剤として利用されてきたらしい。

まとめ

現代社会は多くのストレス要因や社会毒に囲まれた状態であり、わたしたちはその中で日々本来の健康を失った疲弊した心と身体で生活しています。そのような環境では免疫力、抵抗力は弱くなってしまいます。

今回紹介したドクダミのようなどこにでも生えている雑草のなかには、上記のような疲弊した状態に有効なものも実は多いのです。是非、利用してみてはいかがでしょうか???

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