さとうの平飼卵
以前の記事で「秋川牧園の卵」を購入したことを書きました。その記事が以下になります。
今回は別の卵を購入してみました。「さとうの平飼卵」です。
さとうの平飼卵/遺伝子組換穀物不使用(トウモロコシ/大豆)、6個入り。
「秋川牧園の卵」と同じく赤玉の卵でした。
大きさは不揃いですが、かえってそれが無理な調整がされていないようで安心です。スーパーに並んでいる野菜などは人為的な調整が過度と言ってもいいでしょう。
皆、キレイに整っています。農家は売り物としての製品と自分たちが頂く食べ物を区別するとも聞きます。売り物としての製品は肥料や農薬の影響が心配なものも多いでしょう。
さとうの平飼卵、購入店舗
さとうの平飼たまごを購入したのは新宿の小田急ハルク地下にある自然食品店「こだわりや」です。
・住所 新宿区西新宿1-5-1 小田急百貨店ハルクフードB2
・TEL 03-5321-6721
・アクセス JR線・東京メトロ・都営線・京王線・小田急線新宿駅より徒歩1分
・営業時間 10:00~20:30(平日)10:00~20:00(日 祭日)
・こだわりや新宿店WEBサイト
こだわりやは様々な自然食品を揃えるお店です。新宿近辺にお住まいの方で自然食品に興味のある方は是非一度足を運んでみてください。私がよく利用する自然食品店です。
また「さとうの平飼卵」はこだわりや以外の自然食品店でもよく見かける卵です。
さとうファーム(新潟)
さとうの平飼卵は、新潟県村上市にあるさとうファームで飼育されているニワトリが産んだ卵です。
・住所 新潟県村上市布部4383
・TEL 0254-72-6333
また、鶏卵を使った加工食品も手掛けられているようで「とりたま工房」という平飼卵の洋菓子専門店、直営店も運営されています。
・住所 新潟県新発田市富塚町2-3-14
・TEL 0254-26-8900
・とりたま工房WEBサイト
平飼い卵のお話
●なぜ『平飼い』なのか
現在国内の採卵養鶏場のほとんどは、『ケージ飼い』で卵が生産されています。『ケージ飼い』と『平飼い』との決定的な違いは、鶏の運動量です。経済効率から言えば、鶏が動き回ることは“無駄”なのかも知れません。『平飼い』では、しっかりと動き回ってお腹を空かせた鶏が、良質の餌と水を摂って育ちます。例えて言えば“健康優良児”として育つわけです。その健康な鶏が産む卵は当然、『健康でおいしい』と私たちは考えます。
また昨今の欧米では、『動物愛護』の観点からも『平飼い』が脚光を浴びつつあります。畜産業においても“経済最優先からの脱却”が大きなトレンドとなっています。
●なぜ『有精卵』なのか
さとうファームでは、雌20羽に対してオス1羽の割合で飼育しています。鶏は本来臆病な生き物であり、「群れ」を作る習性があります。オスはグループのボスとして、集団を外敵から守る役割を持っています。有精卵を作ること自体が目的なのではありません。そのような環境のもとで、雌鶏が安心して卵を産むことができることが重要と考えます。
●なぜ餌が大切か
飼料の主原料(トウモロコシと大豆)は、NОN-GMО(非遺伝子組換)で、ポストハーベストフリー(収穫後無農薬)で管理された飼料を与えています。“安心安全”は創業時よりの最重要テーマです。上記2点は必須事項と考えています。さらに卵の価値を高めるべく、この秋からは地元農協を通して飼料用の米を導入する計画を立てています。
美味しいのはもちろん、“食べるだけで健康になれる卵”を目指して研究中です。また、水についても、清流三面川の支流から、浄水器を通した上で与えています。
●科学的観点の必要性
私たちは、平飼いと言う飼育方法について“牧歌的でのどかなイメージ”を強調するつもりは一切ありません。雛の段階から卵を産み終えるまで、合理的で科学的なワクチンプログラムを実施することにより、鶏の病気を未然に防いでおります。常に最新の科学的知見が重要と考えます。また、定期的にサルモネラや鳥インフルエンザについての検査を実施しています。卵の安全性をデータの上からも確認しています。
そして、毎月全ての鶏舎の卵をランダムに抜き取り卵質の検査を外部の検査機関において実施しています。人が鶏にしてやれることは可能な限り行う。そしてその恵みをいただくこと。それが私たちの理想です。
参照元:とりたま工房
卵のほとんどは狭いケージ飼いされたニワトリの卵です。さとうファームではニワトリをケージ飼いではなく平飼いしています。こうすることによって、より自然な状態に近づきニワトリの運動量も増え、病気やストレスから遠ざかり健康な卵ができるからです。また、ニワトリは群れで生活しますが、より自然なニワトリの習性に近づけるために雌20、雄1の割合で飼育しています。
与えている餌は穀物飼料でトウモロコシ、大豆がメインですが、遺伝子組み換えではないもの、ポストハーベスト農薬の影響がないものを与えています。また、水に関しても近くの川の水を浄水器を通して使っています。
ニワトリの飼育環境を自然な状態に近づけるよう務めていますが、意外なことにワクチン接種をしてるとのこと。サルモネラや鳥インフルエンザなどを未然に防ぐためだそうです。ニワトリ本来の習性と科学的知見の両方を重視し、安全安心な卵を効率良く生産することに重点を置いているようです。
さとうファームの映像
動画共有サイトのYouTubeにさとうファームの映像がありました。
参照元:YouTube
参照元:YouTube
参照元:YouTube
実際にニワトリの飼育環境が映像で見られることは有難いですね。
一棟200坪の広い鶏舎の中に4000羽を放し飼いしています。太陽の光と自然の風が入ってくる鶏舎です。
「ケージ飼いではないニワトリ」をイメージするとき、牧歌的で植物や虫などを食べて伸び伸びしているニワトリを想像しがちですが、平飼いはそれとは違います。
さとうファームの平飼いは、「牧歌的な放し飼い」と「ケージ飼い」との中間だと思います。卵は生活に欠かせない食材であり、いろいろな食品、料理にたくさん使われます。
なので、牧歌的な放し飼いでは生産量が足りなくなるのでしょう。さとうファームの平飼い飼育は、「ニワトリの自然な習性」と「科学的な知見による健康管理」、両者をうまく取り入れたものだと感じました。