自然栽培とは?
自然栽培のにんにくを購入しました。生産者さんは宮崎県の川越さんという人です。商品の包装には以下のように書かれています。
きっと、心を打たれるだろう・・・
剥きづらいほど実にびっしりと張りついた皮・・・
みずみずしい白さと、きめ細やかな細胞・・・
優しい香り。
自然栽培とは農薬、肥料(化学、有機問わず)を使用せず、自然のチカラを借りて作物を育てる栽培方法です。近年は健康志向も高まり、知っている人も多くなりました。
自然栽培はまだまだこれからの栽培方法であるので、現時点では明確な定義や認定機関などが存在しません。したがって、「自然栽培であるか否か」は、生産者さんの自己申告制になっています。
自然栽培を細分化すると、土壌を耕すか否か、除草を行うか否か、露地栽培かビニールハウスか、種子はF1種や雄性不稔種かどうか、自然栽培を始めて何年目なのか、過去に農薬・肥料を使っていたかどうか、などがあげられます。
自然栽培と言っても、生産者さんのこだわりは様々なのです。
また、自然栽培以外の栽培方法として「慣行栽培」「有機栽培」などがあげられます。これらの栽培方法と自然栽培との違いに興味のある人は、以下の記事をご覧ください。
川越さん(宮崎県)の自然栽培にんにく
「川越さん(宮崎県)の自然栽培にんにく」とは、宮崎県田野町の九州を代表する自然栽培農家である川越俊作さんが栽培する「にんにく」です。

参照元:Purely

参照元:Purely

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どこまでも柔らかい暖かくて水持ち・水はけが良い川越さんの畑で、ストレスなく育った自然栽培にんにく。
届いた段ボールを開けると、辺り一面に食欲を誘う豊かな香りが漂いました。川越さんの自然栽培にんにくを見て、何より思ったことは「とにかく綺麗!!」であること。形は綺麗な左右対称の球状であり、傷、痛みはほとんどありません。
サイズも、一般慣行栽培かと見間違えるほどに、美しく均整が取れています。川越さん曰く、「土が進化してくると、そこにできる作物はストレスなく育つので、綺麗な球状になる。地球が丸い様に、丸く、左右対称に育つのが本来の自然の作物の姿」という言葉を正に体現している自然栽培にんにくです。
川越さんの自然栽培にんにくは、薄皮がびっちりと張り付き、自然の速度でち密な細胞分裂を繰り返したことが分かります。これは、「美味しいみかんは皮が張り付いて剥きにくい」と同じことが、川越さんの自然栽培にんにくにも起きています。つまり、細胞分裂が自然のリズムでゆっくりなので、びっちりと詰まったにんにくができるのです。
川越さんの自然栽培にんにくは、豊かな香りを持ちつつも、にんにく特有の強すぎるきつい匂いはありません。どちらかというと、自然な甘い匂いさえ漂っています。それでいて、お料理に使うと一かけらだけでも、存在感を発揮し、ぐんと味が引き立ちます。
参照元:Purely
私が購入した「自然栽培にんにく(宮崎県 川越さん)」は3個セットで、値段は忘れてしまったのですが200円台でした。1個100円弱です。
自然栽培の作物は、農薬・肥料を使用する「慣行栽培」の作物と比較すると形が悪かったり、多少の虫食いや傷みがあるものが多いですが、今回購入した「自然栽培にんにく(宮崎県 川越さん)」は、慣行栽培のものと同じような美しい見た目でした。
育てる作物と土がマッチしてくると、作物にストレスがかからなくなり、このような美しい見た目になるとのこと。長年土づくりをしていると作物以外の雑草も生え難くなるようです。
外皮の内側にある一粒一粒に付いている薄皮が密着しており剥きづらいのですが、なによりこれはしっかり力強く育った結果だと私は思います。
また、種は自家採取のものです。一般的なスーパーの売り場に並んでいる安い野菜・果物はF1種、雄性不稔種のものがほとんどです。「F1、雄性不稔の危険性」については下記の記事をご覧ください。
生のにんにくは危険!加熱しよう。
生のにんにくはとても刺激が強いです。そのため、にんにくの刺激で胃壁が傷ついてしまう場合もあり、胃痛だけでなく、胸焼けや吐き気などを生じることもあります。にんにくの刺激は、加熱によって抑えられますが、やはり加熱しても刺激性は残りますので摂取量に気を付ける必要があるでしょう。
適量の加熱したにんにくであれば、食欲を誘う香りと胃への程よい刺激によって適切に胃酸を分泌してくれます。食べ方に応じた摂取量が大切だと言えるでしょう。
また、空腹の方がにんにくの刺激による影響を受けやすいため、空腹時のにんにく摂取は注意が必要でしょう。にんにくには高い殺菌作用があります。適度な殺菌作用が得られると、腸内の悪玉菌の繁殖を抑制して、腸内環境を整える効果が得られます。しかし、生にんにくの殺菌作用は高いため、善玉菌を減らし過ぎるなど腸内細菌のバランスを悪くしてしまう可能性があるのです。
腸内環境が乱れると、腹痛や下痢などの症状が起こります。にんにくは、本来ならば腸内環境を整え、整腸作用が期待できる健康食材ですが、生で摂取すると作用が強すぎて逆効果になってしまう場合もあります。
適切な摂取量・摂取方法を心がけることが大切でしょう参照元:息のクリニック
生にんにくはラーメンのトッピングや様々な料理の隠し味として人気がありますが、注意が必要です。一般的に加工しないで「生」で食べることが一番自然であり、栄養の摂取効率も良いと思いますが、中にはそうではない食べ物もあり、にんにくもその一つです。
実際に、わたしも今回購入した「にんにく」を生でかじってみましたが、お腹が燃えるように熱くなりキリキリしてしまいました。これは「にんにく」に含まれる「アリシン」という成分のせいで、胃壁を傷つけたり、下痢や胸焼けの原因になります。
このアリシンという成分は過熱することで弱まるそうです。「にんにくの丸焼き」が健康に良いと聞きますが、焼いて正解なのです。また、わたしはぬか漬けにもしてみましたが、一周間くらい漬け込むとまろやかで美味しくなりました。
普段は「丸焼き」ではないのですが、他の野菜と一緒に蒸して食べています。口径が20センチほどの小さな鉄の手鍋にマグカップ半分ほどの水を入れ、簡易蒸し器をセットします。中火で5分ほど蒸して、火を消して余熱で5分ほど待つと美味しく仕上がります。にんにくは外側の皮を取り除いたあと、一粒ずつ分離させ、薄皮はついたままで蒸します。
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川越さん(宮崎県)の自然栽培にんにく購入方法
私は「いなげや(新高円寺店)」で、「自然栽培にんにく(宮崎県 川越さん)」を購入しました。いなげや(新高円寺店)は一般的なスーパーですが、慣行栽培の野菜・果物の他に有機栽培、自然栽培の野菜・果物も売られています。詳しくは下記の記事をご覧ください。
また、九州の無肥料・無農薬の自然栽培オーガニック通販Purely(ピュアリィ)でも購入することが可能です。100g(320円)、500g(1520円)、1kg(2880円)の三種類から選べます。
九州の無肥料・無農薬の自然栽培オーガニック通販Purely(ピュアリィ)
宮崎県田野町、川越俊作さんの生産物に関しては、他にも「らっきょう漬け」があるようです。もちろん自然栽培ものですね。