昨今、農薬や肥料などが健康を害するおそれがある、と考える人が増えてきています。実際に農薬、肥料が使われ出して、野菜や果物などの農作物が効率良く大量に生産されるようになった反面、農薬、肥料に含まれる成分の蓄積により慢性的な生活習慣病も増えるようになりました(農薬、肥料だけが原因ではありませんが)。
農薬、肥料を使わない自然栽培の作物も登場していますがまだまだ数は少なく、自然栽培ものが欲しくても手に入らず、慣行栽培(普通に農薬、化学肥料を使う栽培)の農作物を買うという人も多いと思います。
また有機栽培も安全性が高いのですが、実は有機は無農薬のものもありますが認可された農薬の使用がされています。有機は無農薬ではありません。自然栽培、有機栽培、慣行栽培の違いはコチラをご参照ください。
国産の野菜、果物は安全だと思っている人がまだまだ多いですが、実は日本の農薬使用量は世界一位、二位を争うほど多いのです。安全であるとは言えません。
また海外産の大豆、小麦などの穀物や、オレンジなどの柑橘類は、栽培期間中の農薬使用の他にもポストハーベスト農薬といわれる収穫後に散布される防腐剤、防カビ剤、防虫剤の影響もあります。
これは、長期間の倉庫保存、輸送中に腐ったり、カビが生えたり、虫に食われたりを防ぐためで、厚生労働省が法律で定めている農薬なのです。栽培期間中に散布される農薬より、ポストハーベスト農薬の方が危険だとも言われています。
さて、そんな農薬事情ですが「なんとか自分で農薬を除去できないだろうか?」と考える人もいるかと思います。そこで今回は農薬除去に効果があるのでは?と言われている、ホタテの貝殻由来の農薬除去アイテム「ホタテの力くん海の野菜洗い」の使用感想を書きたいと思います。
「ホタテの力くん海の野菜洗い」について
「ホタテの力くん海の野菜洗い」はホタテ貝の貝殻を焼成し、粉末状にしたものです。天然素材100%で。食品添加物同等品なので口に入れても問題ないグレードです。重曹なんかでも、医薬品、食品添加物、それ以外(洗剤代用など)の3つのグレードがあるので、ホタテパウダーにも同じようなグレードによる区別があるのかもしれません。重曹のグレードについてはコチラをご参照ください。
属性については「アルカリ性」であり科学的に言説すると、正確ではありませんが「水酸化カルシウム」にあたります。そして、このアルカリ性が、野菜や果物などに付着している石油由来の農薬除去に効果があるとのことです。重曹も弱アルカリ性であり油汚れを落とすのに役立ちます。それと同じ理屈ですね。ホタテ貝の貝殻のアルカリ性が石油由来の農薬を洗い落とすわけです。非常にシンプルな内容でわかりやすいです。
実際にリンゴで試してみました。茶碗に「ホタテの力くん海の野菜洗い」を少量入れ、水を加えた後、リンゴを漬けてみました。
うまく撮影できなかったのですが、水面に油膜のようなものが見えると思います。肉眼だと虹色にギラギラしているのがよくわかります。油性の物質がリンゴから取り除かれたのが確認できました。
取り除かれた油性物質は農薬なのだろうか?
さて、「ホタテ 農薬除去」などでネット検索すると、その効果について賛否両論半々であるのがわかります。
油や茶色というのは、野菜自体が分泌する表面保護物質や野菜の色素です。ほたての力くんという商品は強アルカリなので、野菜が分泌する保護物質や色素が溶け出しているだけの話です。
実際一部の農薬は強アルカリによって分解が促進されますが、農薬というのは表面へ付着しているだけではありません。根から吸わせるもの、植物体内部への浸透性を持つものが多くあります。また元々アルカリ性の農薬も存在します。この様な農薬がその商品で洗うだけで除去・分解できるか、と問われればできないかと思われます。
参照元:yahoo!知恵袋
写真の様に水が濁るのは、ホタテのアルカリによる色素の溶解もあるかもしれませんが、水面上に虹色に輝く油膜が浮いてくるのは間違いなく農薬でしょうね。
投稿内でも書かれていますが、実は農薬使用量が世界一多いのは日本です。
これだけ国土が小さくても世界一農薬を使用しています。
農薬は脂溶性ですので水洗いでは落ちませんし、脂溶性ですので身体の脂肪に溶け込み蓄積されていきます。
日本が癌や奇形などが増えてきている背景として、農薬もその原因の一つではないでしょうか。参照元:さとう歯科クリニック
これらの情報を総括すると、「農薬は落とせるが、色素など、農薬以外のものも落ちているのでは?」ということになります。ちなみに取り除かれた油性物質について科学的に分析した情報はありませんでした。
除去した物質について個人的な考察
さて、個人的にはネットで賛否両論ある通り、「農薬は落とせるが、色素なども落ちている」のではないか、と思います。また農薬には様々な種類があるので落とせない農薬もあるでしょう。
実際にリンゴ以外のトマトや皮つきのタマネギなどで行うと、見事に水が変色し作物から色素が落ちているように思えます。しかしながら、この変色した水の水面に油性の膜が張っていることから、色素以外の物質や農薬も落ちているのではないか?と思います。
農薬は農作物の表面だけではなく細胞内に浸透するもの、あるいは根から吸収し、外側の皮ではなく内部に入るものもあります。それらはホタテ貝パウダーで除去することはできないでしょう。
また、野菜、果物が元々備えている「ブルーム」というものがあります。ブルームとは蝋(ワックス)物質です。ブルームは果実の水分蒸発、病気の発生を抑える役割があります。近年このブルームを「農薬なのではないか?」と勘違いする人が多いようです。ホタテ貝パウダーで除去している油性物質にはブルームも含まれていると思います。農薬を使用しない自然栽培の作物でも油性の物質が水面に浮かんでくるという声もあるようですが、ブルームの可能性が高いと言えるでしょう。
上記のことから、農薬以外にも色素、ブルームなどの物質もホタテ貝パウダーで除去されている、と言えるでしょう。農作物に使用されている農薬の全部は除去できないとおもいますが、ある程度の農薬は除去できるのではないでしょうか。私はそのように思います。
「ホタテの力くん海の野菜洗い」購入方法
「ホタテの力くん海の野菜洗い」はAmazonで購入することができます。私もAmazonで購入しました。パッケージデザインが異なるものがありますが、旧デザインと新デザインのものがあるよで、同等の商品のようです。まとめ買いもできます。
また、ホタテ貝由来のパウダーは「ホタテの力くん海の野菜洗い」以外にもあるようです。コチラの商品は購入したことがないのですが、同じような効果が期待できるのではないか?と思います。
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