洗濯の洗剤代用、あるいは調理の添加物として認知されている重曹。安価で手軽に購入することができますが、最近では健康維持のためのアイテムとして使われ出しています。虫歯の予防、放射性物質による汚染の改善、癌の予防や治療など、重曹が「万能薬」であるかのような情報が多く見られます。
ところが、そのような重曹の情報には人体に害をおよぼす危険性があったり、話に尾ひれが付き過ぎていたり、注意が必要になります。具体的な事例として以下の記事を書きました。興味のある方はご覧になってください。
近年、注目が集まっている「重曹」、そもそも重曹とはどのような物質なのでしょうか・・・。
重曹の概要
重曹は、炭酸水素ナトリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸ソーダとも呼ばれる化学物質です。化学式ではNaHCO3で表わされます。重炭酸ソーダの略語が重曹です。構造式は以下の通りになります。
工業的に「ソルベー法」という技術で製造され、電気分解を必要とせず大量に製造できるので、重曹は安価で手に入るのです。
重曹のおもな活用方法は以下の2点です。
・掃除に使う洗剤の代用
洗剤の代用として重曹が使える理由は、重曹が持つアルカリ性質が、油脂を乳化し油汚れを落とせることと、タンパク質を分解できる点にあります。また重曹の粒子は細かいので研磨剤としての効果も期待できます。
・調理に使う添加物
重曹を加熱すると二酸化炭素が発生します。パンやケーキの生地に入れて加熱すると、生地に二酸化炭素の気泡が加わり、ふっくらした仕上がりになるのです。また、水に重曹とクエン酸を入れると、同様に二酸化炭素が発生し炭酸水が作れます。ベーキングパウダーと重曹を同じものだと勘違いする人がいますが、ベーキングパウダーは重曹に酒石酸、クエン酸、リン酸カルシウムなどを加え、より二酸化炭素が発生しやすくし、味や色を調整したものです。
医薬品としての重曹
重曹の水溶液はpH8.2の弱アルカリ性です。現代社会の食生活は酸性に傾きがちであり、元々弱アルカリ性である人体も酸性に傾き、恒常性が乱れることで不健康になりがちです。そこで重曹の弱アルカリ性で酸性に傾いた人体を中和、還元することで健康を取り戻そうということで、最近は話題になっています。
しかしながら、元々炭酸水素ナトリウム(重曹)は、胃酸過多に対する制酸剤としての医薬品です。また、胃液に含まれる塩酸と化学反応し、重曹は急速に分解し二酸化炭素の気泡が発生します。この気泡が胃を刺激し、さらなる胃液の分泌を促進するようです。
医薬品、食品添加物、それ以外の重曹の違いは何か?
重曹には医薬品、食品添加物、それら以外のもの、3つのグレードがあります。同じ重曹なのに、どこが違うのでしょうか?
医薬品は、平たく言えば病気を治すための薬品です。
人の命にかかわる重要な薬品ですので、その製造や販売には厳密な管理が要求されます。GMPという国際的な管理基準に適合した設備で、GMPの要求を満たす管理を行って初めて製造・販売の許可を得ることができます。どこにでもあるような成分であっても、医薬品やその原料として流通させるためには、想像を絶する厳重な管理を必要とします。当然、そこには管理コストが発生しますので、価格は高くなります。その代わり、人の治療に使うことのできる品質が保証されるのです。
食品添加物は、食品の加工に使う成分です。
医薬品ほど厳密ではありませんが、これもやはり人の口に入りますので、厳しい規格基準が定められています。原則、化学的に作られた成分を食品に使うことは禁止です。しかし、厚労大臣が定める規格基準に適合するものに関しては特別に食品に使っても良いという例外があります。それが食品添加物です。
成分自体はありふれたものであっても、食品添加物として流通するためには、衛生的に管理された設備を使って製造し、作られたものは規定の品質規格に適合することをきちんと確認しなければなりません。これも、相応の管理コストがかかりますので決して安くはありません。
その代わり、食品につかっても差し支えない安全性と品質を手に入れることができます。一方、清掃用の重曹は医薬品や食品添加物のような管理が必要ありません。どんな汚い町工場で作ろうが、どれだけ不衛生であろうが、人の体に入れるモノではないので、問題ありません。
製品の純度も関係ナシです。むしろ、掃除用なら洗剤のような成分と混ぜてあった方が、性能が良くなるなんてこともあるかもしれません。そういう性質のモノですから、管理コストも安くて済みます。高いものを使う用途ではないですから、それで良いのだと思います。
参照元:Yahoo!知恵袋
重曹(炭酸水素ナトリウム)は手軽に手に入るものですが、医薬品として取り扱うためには、人の命にかかわるものなのでそれなりに厳重な管理体制が必要になります。
同様に食品添加物としての重曹も「人の口に直接入る」ものなので、医薬品としての重曹ほどではありませんが衛生面などの管理体制が必要になります。
上記2つに比べると、医薬品、食品添加物以外として取り扱われる重曹は、厳重な管理体制が必要ありません。
重曹に3つのグレードがあり価格も異なる理由は、このような用途に対する管理体制の違いと、それにかかるコストの違いなのです。
重曹による土壌改善
重曹は医薬品、食品添加物、それ以外の洗剤の代用など広範囲に活躍していますが、更に土壌改善にも役立ちます。土壌が酸性化したときに、アルカリ性である重曹のチカラにより土壌は中和され、アルカリ性を好む植物が活力を取り戻すためです。
また、科学的な原理は定かではありませんが、放射性物質による土壌汚染にも重曹が有効である情報があります。
重曹で瞬時に放射能が除去できることを実験しました。
http://ameblo.jp/makerba/entry-12209475363.html
昨日は千葉県の大喜多町の約1,000坪の田畑で、放射能の測定と、
重曹で放射能除去の実験を行いました。千葉県は放射線量が多いとよく目にするので、
測定前はここで農業が出来るかと思っていましたが、測定してみると、
雨上がりという条件下で、室内とほぼ同じ放射線量でした。東京蒲田の室内の値が0.047、
千葉県大喜多町の室内が0.045。田畑の一番多いところが0.070、
次が0.065でした。
後は室内とあまり変わらずです。私はblogで、何度も重曹で放射能除去出来ると書いていて、
いつか重曹で放射能が消える実験をしてみたいと思っていました。実験前は、重曹撒いて暫く放置する時間が必要かなと思っていました。
実際に上記の放射線量が多いところに撒いたところ、なんと言うことでしょう?
瞬時に放射線量が減ったのです。0.070→0.051
0.065→0.045こんなに直ぐに放射能除去できるとはビックリしました。
どういう仕組みかわかりませんが、驚きです。
まだまだ重曹で放射能除去出来るのを知らないで、
危険にさらされている方が多いと思うので、皆さんでこの情報を拡散してください。どうか放射能で、苦しむ方がいなくなりますように。
アメリカ合衆国陸軍は、放射線障害防止に重曹を推奨
http://ameblo.jp/64152966/entry-11501651485.html
アメリカのニューメキシコ州ロス・アラモス国立研究所のドン・ヨーク氏は、
ウランに汚染された土壌の浄化に重曹を使用しました。
重炭酸ナトリウムは土中からウランを分離させて結合します。
現時点でヨーク氏は汚染された土壌サンプルから92%のウラン除去
に成功しました。
参照元:wantonのブログ