原付(原動機付自転車)免許取得の流れ・・・東京都、府中運転免許試験場(後編)

原付免許

前回の記事で「原付(原動機付自転車)」の運転免許を東京都、府中運転免許試験場で取得したことをお伝えしました。私は、予備知識ゼロの状態でインターネットのみから情報を集めて、無事に一発で取得することが出来ました。その記事が以下になります。

いきなりですが、この度、原付(原動機付自転車)の免許を取得しました。免許、持ってなかったんですよね。一番の目的は、もっともポピュラーな「身分証明書」を手にしたかったことです。何かと便利ですから。そして、車じゃなくて原付でもいいから、ちょっと乗りこなせたら・・・、という気持...

記事が長くなりすぎたため、前編、後編に分けるようにしたので、今回は続きの「後編」になります。「前編」の主な内容は、「当日の持ち物について」「学科試験の勉強方法」「当日の行動(会場への行き方~学科試験の合格発表」になっています。

今回の「後編」では、学科試験合格後から運転免許の交付までを詳しく書いていきたいと思います。また、この記事は東京都、府中運転免許試験場での場合になります。しかしながら、東京都、鮫洲運転免許試験場または他県の試験場でも概ね同じような流れだと思うので参考にしてみてください。

学科試験合格から写真撮影までの流れについて

免許証

学科試験の合格発表は、学科試験を受けた試験会場(私の場合は、第一試験場でした)で行われます。電光掲示板に自分の受験番号が映し出されれば「合格」となります。なお実際に「何点だったのか?」は公表されません。あくまで合格か、不合格かのみの発表です。

学科試験が終了した時点で、係り員が実技の教習官にバトンタッチされ、間髪入れずに、その後の手続きに移行します。

まずはその場で、教習官より「この後の流れの説明」を受け、つづいて、同じ3階のフロアにある「住民票を提出した学科試験の受験申請をした窓口」とは別の窓口で「原付講習」「免許交付申請」の手続きを行います(教習官が連れて行ってくれます)。このとき「原付講習手数料」として4200円、「交付申請手数料」として2050円、計6250円が必要になりますので、予め用意しておいてください。また、ここでの手続きが終了した時刻は10時29分でした。

手数料の支払いが済むと、すぐに免許証に載せる写真の撮影に入ります。写真を撮影する場所は窓口のすぐ裏なので、本当にすぐに写真撮影に入りますので、心しておきましょう。

なお、私は眼鏡をかけていきましたが、写真撮影の時は眼鏡を外してもOKなので、眼鏡を外して写真を撮りました。反対に光の加減とかで、眼鏡を着けて写真を撮りたくても、外すようにお願いされることもあるようです。

写真撮影の際に、学科試験終了後に登録した「登録カード」が必要になります。登録カードに印刷されているバーコードを機械読み取りしてから撮影に入ります。ベストな写真が撮れるようにリラックスしましょう。

写真撮影終了後、教習官に先導されて、5階のフロアに移動します。ここから、いよいよ実技講習になりますので、まずは実技講習の準備です。

原付実技講習について

ヘルメット、プロテクターを借りて、装着する

原付

さて、いよいよ実技講習に入ります。前編でも触れましたが、あくまで「講習」です。「試験」ではありません。原付は学科試験が合格すればOKであり、実技試験はありません。ただし、講習を受けなければ運転免許は交付されませんので注意してください。

まずは、装備品を借ります。プロテクター(ベスト型の着るタイプ)とヘルメット(フルヘルメットではなく、頭部のみ守るタイプ)を着用します。男性用と女性用があります。プロテクターはダボつきがないように両側面のバンドを調整してください。ヘルメットはあご紐に「指が一本」入る程度の余裕をもって締めてください。

また、私は長袖長ズボン、運動靴でしたが、夏場でも半そでは避けた方が良いようです。夏場に来られる方は、長袖の上着を別に用意した方が良いでしょう。準備が整いましたら、教習官に先導され実際に原付バイクが用意された教習場所へ移動します。なお、このとき荷物(貴重品含め)は、この実技講習の準備をした部屋に置いておきます(部屋には鍵がかかります)。

いよいよ原付に乗り、運転する

教習官に先導され、実技講習の場所へ移動すると、まずはレインコートと軍手を貸し出されました。そう、私が講習を受けた日は雨でした。雨の場合はレインコートが貸し出されます。レインコートもヘルメット同様に男性用と女性用に分かれています。また、寒い日だったので軍手も貸し出されました。

レインコートは、100円ショップとなどにある「使い捨て同等品」ではなく、しっかりしたものでした。雨の日でも上着とズボンは濡れることがなく、替えの衣類の必要はありません。ただし、靴は運動靴なので濡れます。替えの靴下は場合によっては必要かもしれません。

実技講習で使用した原付バイクは、いわゆる「スクーター」と言われるオートマチックタイプで、スーパーカブなどのギア付き車ではありません。教習官は我々受講生を「まったくの素人」として扱ってくれるので、落ち着いて、言われる通りに受講しましょう。

まずは教習コースに出る前に、建物の裏手にある練習場で、原付の各ボタン(エンジンスターター、ウインカー、ホーン)の説明、アクセルとブレーキ、スタンドの上げ下ろしなどの車体の取り扱いを教わります。

その後は後方確認などの基本動作の説明を受け、実際にエンジンをかけ、まっすぐ低速で進み、適切な位置で止まれるように指導を受けます。私は、原付を運転するのはまったくの初めてでしたが、アクセルとブレーキの効き加減が少し難しかったです。初めての方はほんの少しの加減で走ったり、止まったりしてしまうので「感覚を身に付けること」を意識して受講すると良いと思います。

続いて、いよいよ教習コースに出ての講習になります。教習官の後に続いて教習コースを回るスタイルでした。教習官の運転する原付から5メートルほど距離をとり、実際に原付を運転していきます。私はずっと肩に力が入っている状態でなかなかリラックスして運転することができませんでしたが、後方確認やウインカーを出すタイミング、消すタイミングに気をつけながら実技講習を受けました。特に注意を受けるようなことはありませんでしたが、気温が低く雨の中だったのでハードでした・・・。

実技講習のポイントとしては、「言われたことを言われたとおりにやること」です。それ以上でもそれ以下でもありません。私自身は、可も不可もない感じで講習が終わりました。実技講習にかかった時間は1時間30分くらいでした。

実技講習後の座学から、免許証の交付

実技講習が終了すると、実技の前にヘルメットとプロテクターを用意した5階の部屋に戻り、座学になります。初めに教習官の口話が30分ほどあります。続いて、ビデオを30分ほど見て、実技講習後の座学は終了です。

座学は特に難しいことはなく、「話しを聞いて、映像を見る」それだけです。これで原付講習の受講は一通り終わりです。教習官の方は「早く終わらせたい」というような感じであり、テキパキされています。私も早く終わらせたいので非常に助かりました。

さて、座学が終了すると、ついに免許証の交付になります。教習官が免許証の交付窓口まで案内してくれます。忘れ物がないように荷物をまとめて、教習官に着いて行きましょう。

免許証の交付窓口は大変混み合っていましたが、混んでいる方の列は「免許証の更新」をしに来た人の列だと思います。原付免許の新規の交付の人は別のようで、交付窓口に到着してすぐに、交付されました。

窓口まで案内してくれた教習官は交付が済むと、サラッと姿を消してしまい「これで終了なの??」と、少し戸惑いましたが、これで終了です。

最終的に原付免許が交付されたのが午後13時30頃でした。ほぼ半日で原付免許を取得することが出来ました。

まとめ

免許証

いかがでしたでしょうか。今回は前編、後編にわけて、原付(原動機付自転車)の免許取得についてでした。私が試験を受けた会場は、東京都の府中運転免許試験場でしたが、他の運転免許試験場でも概ね同じような流れだと思います。

「原付免許は誰でも簡単に取得できる」とウワサされていますが、実際には学科試験で不合格になる人も多くいるようです。そのような人たちは学科試験の勉強をやらなかった、甘く見ていた人たちなのかもしれません。

私は1円もかけずに、インターネットで過去問題集を見つけて、それをこなすやり方を選びましたが、無事に一発で合格することができました。私が行った勉強方法は前編にありますので、興味がある方はご確認ください。

今回は、「当日の持ち物」、「勉強方法」、「当日の会場への行き方~免許交付までの流れ」をなるべく詳しく説明し、予備知識がゼロの方でも不安材料がなるべく残らないように書いてみました。参考になれば幸いです。

平日のみしか受験できない。府中運転免許試験場は駅から離れている(徒歩30分)というデメリットはありますが、原付免許は、総費用10000円以下、さらに一日、というかたったの半日という短期間で取得できる運転免許証です。原付に乗り快適な生活を送りたい、または身分証明書として使いたい、そんな人は是非取得してみてください。

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