話題になっている重曹
近年、ナチュラル、オーガニック愛好家を中心に重曹が注目されています。一般的に重曹は掃除の時に使う洗剤の代用として油汚れを落とすのに重宝され、料理の時パンやケーキの生地を膨らます食品添加物として認知されています。
そして近年では健康ブームの中、虫歯の予防に重曹うがい、重曹歯磨きが注目され、更には癌の治療、予防に効果があるのではないか?とされ、重曹水を飲むなどの情報が多くなっています。
ところが、そういった「重曹万能薬」としての情報の中には、人体に害を及ぼしたり、元々の情報に尾鰭がつき、誇張されされすぎた内容があり危険を伴います。
詳しくは下記のリンク記事をご参照ください。
重曹は人工的に化学技術を用いて製造される化学物質である
重曹はナチュラル、オーガニックの物質である、と思っている人がいますが、それは間違いです。通常、重曹はソルベー法という工業技術で製造される化学物質であり、制酸剤としての医薬品でもあります。自然物ではなく不自然なものです。
重曹の概要は下記のリンク記事をご参照ください。
人工的に製造される炭酸水素ナトリウムという化学物質である重曹ですが、多くのナチュラル、オーガニック愛好家の皆様と同様、わたくし自身も他の石油由来の化学物質よりも重曹は安全性の高い物質であると思っており、その還元力に注目している一人です。
さて、そんな重曹ですが、工業的に化学製造される以外に、天然物由来の重曹が実は存在しています。
今回はその天然物由来の重曹である「シリンゴル重曹」を紹介したいと思います。
シリンゴル重曹とは??
「シリンゴル重曹」とは?
「シリンゴル重曹」は恐竜の化石調査に訪れた探検隊が発見した、内モンゴル奥地の鉱床から採掘したトロナ鉱石から作られた重曹で、食品としてもご使用頂ける安心安全の天然素材です。天然重曹を作れるトロナ鉱石が採掘できる鉱山は地球上に少なく、まさにモンゴル大自然の恵みです。重曹(ベーキングソーダ)は、主にお菓子づくりに使用されてきましたが、近年では洗浄剤や研磨剤として、消臭剤や浴用剤やガーデニング用としてなど、幅広く活用できることがわかり、高い評価を受けるようになっています。
生活のいろんな場面で、大活躍するとってもすぐれもの。(もちろんお菓子以外のいろんな料理にも使えます)環境に負担をかけない自然物質なので、流しに捨てても安心です。
モンゴルの豊かな自然が育んだ「シリンゴル重曹」は、食品添加物としても認可されている高品質の素材なのでどんな用途にも大活躍します。
参照元:三宅商店
シリンゴル重曹は内モンゴル大平原の地層から掘り出したトロナ鉱石を100%原料につくられた、キッチンで安心して使える食品グレードの重曹です。食品グレードでお子様にも安心安全です! 国産の高品質製品を業界最安水準で販売。
参照元:Amazon
モンゴルの奥地のシリンゴル高原から採掘したトロナ鉱石を100%原料にしてつくった高品質の重曹です。食品規格なのでお料理に、お掃除に幅広い用途に安心してお使いいただけます。また、環境に優しい自然物質なので、使った後、流しに捨てても負荷をかけません。
重曹(ベーキングソーダ)ときけばすぐにお菓子づくりを思い浮かべる 人も多いはず。もちろんそれも正解。でも重曹は洗浄剤として、研磨剤として、消臭剤として、浴用剤やガーデニング用として・・・暮らしのいろんなシーンで大活躍するとってもすぐれもの素材です。(もちろんお菓子以外のいろんな料理にも使えます)
環境に負担をかけない自然物質なので、使った後、流しにすてたとしても安心。いまそんな「重曹活用法」が話題になり、環境とカラダにやさしい昔ながらのこの天然素材に、あらためて大きく光が当たっています。
モンゴルの豊かな自然が育んだシリンゴル重曹は食品添加物としても認可されている高品質の素材なのでどんな用途にもおまかせ。天然のベーキングソーダをつかって、ナチュラルでエコロジーな生活をはじめませんか。
参照元:木曽路物産(天然の重曹でエコロジーな生活
はじめましょう。)参照元:木曽路物産(開発商品一覧)
シリンゴル重曹とは、中国の内モンゴ自治区にあるシリンゴルという地域で、トロナ鉱石から作られた自然物由来の重曹のことです。恐竜の化石発掘を行っているときに、たまたま鉱床を発見したのがきっかけのようです。
トロナ鉱石とは、鉱物(炭酸塩鉱物)の一種であり、化学組成は Na3H(CO3)2・2H2O、または Na3(CO3)(HCO3)・2H2O、または Na2CO3・NaHCO3・2H2O で表されます。トロナ石、トロナ鉱石、重炭酸ソーダ石、セスキ炭酸ナトリウム二水和物とも呼ばれ、大河や塩湖(ソーダ湖)の周辺に産出することが多いようです。
重曹は通常ソルベー法と言われる化学合成で製造されますが、シリンゴル重曹は天然物、自然物から精製することで誕生します。
以下はトロナ鉱石と鉱床の画像です。
内モンゴル自治区は、広大な中国の国土の中で、北側のモンゴルに隣接する広大な地区です。下図の黄色の部分が中国の国土で赤色が内モンゴル自治区になります。
さらに、内モンゴル自治区の中に、シリンゴル盟(めい)という地域があり、ちょうど内モンゴル自治区内の中央ですね。シリンゴル盟のシリンゴル高原でトロナ鉱石が採掘されシリンゴル重曹に精製されるとのこと。下図のグレー色が内モンゴル自治区全体で、黄色がシリンゴル盟になります。シリンゴルは漢字にすると「錫林郭勒」になります。
余談ですが、内モンゴルでは良質な岩塩が採れることでも有名で、シリンゴル重曹の生産元でも、内モンゴル産の塩がつくられています。
シリンゴル重曹と他の重曹の比較
シリンゴル重曹は天然物由来ですが、不純物が混ざっていたり、粒にバラつきがあったり、湿り気があったりとかはありません。一般的な工業的に作られる重曹と変わらないです。
上にある画像がシリンゴル重曹ですが、一般的な重曹と同じくきめ細やかな粒なのがわかります。使ってみた感じも他の重曹と同じような感じでした。
シリンゴル重曹の使い方、グラム別の種類や価格など
シリンゴル重曹は「株式会社 丹羽久」の商品ですが、関連商品などいろいろと種類があります。
・シリンゴル重曹 600g 432円(税込)
・シリンゴル重曹 1kg 648円(税込)
・シリンゴル重曹 2kg 1,080円(税込)
・シリンゴル重曹 3.8kg 1,728円(税込)
・シリンゴル重曹 15kg 6,480円(税込)
上記以外にもスプレータイプなどがあります。
・重曹アルカリ電解水クリーナー 400ml 378円(税込)
・重曹 泡のバスクリーナー 500ml 378円(税込)
いずれも低価格で手軽に手に入る商品です。
このほかにも関連商品がありますので、興味のある方はコチラをご参照ください。
シリンゴル重曹の使い方は概ね、一般的な重曹と同じような感じですね。食品添加物としてのグレードなので、食品に使うことも可能です。以下が具体的な使い方の参考です。
シリンゴル重曹の使用方法 キッチン・掃除・洗濯編
・鍋のコゲ落としに
鍋に水1カップと大さじ1の重曹を入れ沸騰させる。沸騰後、火を止め数時間放置しコゲを浮かび上がらせスポンジ等でこすります。・茶渋を取りに
急須や湯呑みの茶渋は漂白剤を使わなくても重曹で落とせます。水を少し含ませたスポンジに重曹をつけ磨き洗いする。・グリルに
グリルの底に重曹をしいておくと快適です。グリルの底に落ちた油は重曹で固まるので簡単に捨てることができ、同時にイヤなニオイ消臭します。・食器や野菜洗いに
1ℓ の水に大さじ1~2の重曹を溶かして使います。・食器洗い機に
洗剤がわりに大さじ2の重曹を使います。汚れのひどい食器は重曹を直接ふりかけ汚れをふやかしておいてセットします。・換気扇の汚れに
重曹を溶かしたお湯にしばらく浸け置き、汚れを浮き上がらせた後、重層ペーストを塗りつけスポンジなどでこすって落とします。・じゅうたんの簡単クリーニングに
乾いたじゅうたんの汚れやニオイが気になりだしたら、じゅうたん全体に重曹を薄く振ってしばらくおき掃除機で吸う。・お掃除に簡単クリーナーとして
1ℓ の水に重曹大さじ1~2を溶かした重曹水は、ふだんのお掃除に大活躍します。・お洗濯に
いまお使いの洗剤や粉石鹸の量を半分にして重曹を1/2カップ加えると洗い上がりもふんわり仕上がります。重曹だけでのお洗濯の目安は重曹1カップです。・灯油がついたときの消臭に
衣類などに灯油がついたとき、付着した部分に重層水をかけもみ洗いするか、粉のまま振り掛けてしばらく置いた後手洗いすると臭いがとれます。
シリンゴル重曹の使用方法 食品編
・野菜のアクとりに
たけのこ、わらび、ぜんまいなどの山菜1㎏に対し1~3g(小さじ1は約3g)の重曹を加えてゆがく。・煮豆を柔らかくふっくら仕上たいときに
豆100gに小さじ1/2の重曹を加えた水に一晩漬けおき、そのまま火にかけ、アクとりしながら調理します。・蒸しパンのふくらし粉として使う
小麦粉1㎏に対し重曹10~15gを目安に混ぜる。・湯豆腐を作る際に
1ℓ の水に重曹小さじ1~2を加えて湯豆腐を作ると、とろ~りとした触感のなめらかな豆腐になります。(野菜や練り製品はは一緒に煮込まないでください。)・オムレツ、卵焼きを作るとき
重曹をひとつまみ加えるとふわふわに仕上がり、冷めても硬くなりにくくなります。・肉料理の下ごしらえに
重曹を肉にひとつまみ程度すり込んでしばらく置いた後、さっと水洗いして調理すると、臭みがとれ柔らかく仕上がります。
シリンゴル重曹の使用方法 美容・健康編
・入浴に
カップ1/2~1の重曹をお風呂に入れるだけで、柔らかい温泉のようなお湯になります。
(浴槽の容量によって、重層の量は調整してください。)・炭酸入浴
お風呂に重曹150gとクエン酸50gを混ぜて入れるだけ。炭酸入浴が手軽に楽しめます。・シュワッと発泡、話題のバスボムの作り方
1.ビニール袋などに重曹3:クエン酸1の割合で入れよく混ぜる。(合計で100g~200g)
2.霧吹きなどで少しずつ水を加えてよく混ぜ合わせる。
(握って固まるくらいが目安です。水の加えすぎは厳禁です。様子を見ながら少しずつ
水を加えてください。)
3.湿らせた粉をビニール袋のまま、ボールの様に丸く握って成形するか、お好みの型に
入れて一晩乾燥させたら出来上がりです。※エッセンシャルオイルやドライハーブ、岩塩などお好みの材料を混ぜることもできます。
ミネラルたっぷりのの塩は温め効果抜群です。
※成形のための型は、取り外しやすい軟らかいシリコン素材の型が便利です。
また、ビニールのままお好みの型に入れると取り出しやすくなります。・スキンケアに
かかとや膝などの古い角質は重曹ペーストでケアすると快適です。重曹と水を3:1の割合で混ぜて重曹ペーストを作り、角質の気になるところによくマッサージする。・ペットのブラッシングに
犬や猫の毛が汚れているとき、タオルなどに重曹水を浸して拭きます。その後よくブラッシングすれば汚れも臭いもスッキリ落ちて、ふわふわさらさらです。
参照元:niwaQ
かなりたくさんの使い道がありますね。石油由来の洗剤や添加物に頼りがちな現代社会ですが、これらに対し天然物由来のシリンゴル重曹を代用することで、かなりの環境配慮となるのではないでしょうか。
シリンゴル重曹の購入方法
ネット通販を利用して購入するのがお勧めです。Amazonで手軽に購入することができます。以下はAmazonで売られている商品の一例になります。
他の天然重曹について
今回ご紹介したシリンゴル重曹以外にも天然物由来の重曹があります。
こちらは、アメリカ産の鉱物由来の重曹です。食品添加物グレードになります。
天然重曹 5kg×2袋(炭酸水素ナトリウム)食品添加物(食品用)[02]
こちらはシリンゴル重曹と同様に内モンゴル産の天然物由来の重曹ですね。
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