マスクをしてさえいればOKという考えは危ない
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、マスクの着用が日常化しています。マスクは飛沫感染の予防に有効であり着用が推奨されています。そのため「マスクをしてさえいれば安全」というムードが広がっていますが、実は誤った使い方をすることで逆にマスクの危険性が高まりマスクの健康被害が起こることもあります。
布製(手作り)マスクの危険性と正しい着脱方法
九州大学大学院の矢原徹一教授(生命科学)によると、布製マスクが感染症を広めてしまう可能性があるとのことです。これは洗浄不足と折り目が大きく飛沫が通過することが原因であると指摘しています。感染を防ぐためにしていたのが着用するためにリスクを増やす恐れもあるということです。
また、イギリスの医療従事者およそ1600人に対して行った研究では、「医療用マスク」、「布マスク」、「マスクをつけたり外したりする」にわけて感染リスクを比べたところ、布マスクをつけた人がもっとも呼吸器疾患やインフルエンザ症状を示した人が多かったそうです。
参照:朝日新聞デジタル
着用するなら着ける前後には必ず手をしっかりと洗ってから、着用後も触れないようにしないといけません。顔にぴったりフィットさせてから鼻が隠れるようにするのが正しい付け方です。外すときには表面に触れないように注意してから、ゴムひもを耳あたりでつまんでから外します。
着けた後は捨てるかまたは、丁寧に水洗いをしてから手を丁寧に洗います。 実は、案外これが出来てない人が多く、上手くフィットしないで触っている人をよく見かけたりしますが、ウイルスを防いだ後で触れると手にウイルスが付着してしまいます。
間違った方法で着用すると現実的にマスクの危険性が高まり、安全な着脱方法も付ける前にはきちんと理解しておく必要があります。また、着用するかは個人の選択であり、他人を守るためには正しく着けることが大事で最も重要なのは手洗いを徹底することです。
マスク不足のため手作りをしている人も多いですが、手作りだと正直に言うとそれほどの効果は期待出来ないと言われています。手作りの物を使うと、感染予防として効果が薄いだけでなく使い方を間違うとむしろ感染リスクを高める可能性があるとも専門家は指摘しています。
米国立労働安全衛生研究所の実験でも布製は医療用のものと比べると、ウイルス感染するリスクが高いと結論づけられ、医療従事者が布マスクを使ってもウイルスの感染は防げませんでした。
参照:msn
一般の人が手作りしてそれを使うと、かえって感染リスクがさらに高くなる危険もはらんでいるとも言えます。 何もつけないよりはましではないのと感じる人も多いかもしれません。主な働きはウイルスに感染した人が外の人へ感染を拡大させないための拡散予防効果です。
世界保健機関の報告でも症状がない人が付けることは推奨されていません。手作りマスクだとウイルス予防には効果が期待出来ません。
長期間マスクを着用することのリスク
確かに、マスクを着用すること自体は医学的には病気を予防するだけでなく、春だと花粉症を防ぐためにや夏だと日焼け防止、秋には防塵に冬だと防寒対策としてつけることもあります。
しかしながら、長期的に着用するとマスクの健康被害が出る恐れもあり、種類によって防塵効果も異なっていて防護型タイプをむやみに使うのは控えた方がいいです。
この種類は分厚い素材で作られていて、呼吸がしづらくなって酸欠状態に陥って眩暈を起こしたりします。使い捨てでも長期間付けることは子どもや呼吸器疾患があると、呼吸の妨げになってスムーズに呼吸が出来なくなる恐れもあります。
他にも自然界に対しての体の適応力を下げる可能性もあって、気道の粘膜の下には毛細血管が縦横無尽に走っていて冷たい空気を吸い込むと鼻腔内の粘膜が加湿器のように冷たい空気の湿度や温度を上げてから、空気が肺へ入るときには体温を同じぐらいの温度にしてます。
このプロセスで鼻腔や気道も鍛えられていて人の防寒能力が高まってます。しかし、長い期間マスクを使うと気道が鍛えられなくなって、鼻腔内の粘膜が弱くなり本来備わっていた生理機能も低下してきて少し冷え込むだけですぐに風邪を引いてしまいます。
使うプロセスで保管方法が適当でないと細菌が繁殖しやすくなり、細菌感染のリスクも高まります。たくさんの人が外した後にポケットやかばんに放り込んだりしてますが、ポケットやかばんには色々な物も入っていてマスクへ病原菌を付ける役目を担い、再び付けたときに病気に感染する可能性も高いです。
長い時間使い続けることは仕事で必要な以外は、どうしても必要があるときだけに限定したほうが良いです。前までは若い人がファッションの一部として付けていることもあったりしましたが、適正でないと身体にダメージを及ぼす恐れもあるので必要でないときにむやみに使うことは避けたほうがいいです。
また、中国では医療用「N95マスク」を着用しながら1500メートル走を行った中学生男子の死亡事故が報告されています。専門家からは酸素不足が指摘されました。マラソン、ランニングあるいは激しい運動をする際にはマスクの着用は危険かもしれません。
参照:読売新聞オンライン
まとめ
マスクの危険性について色々紹介しましたが、新型コロナウイルスだと呼吸器症状を伴うもので約2m以内の接触で感染が広がると言われてます。一般的に、大気を浮遊する微粒子からの飛沫感染予防に大きな効果を発揮する95マスクなど、顔面への密着性が高い医療用なら効果的と言えます。
ただ、これでも正しい使用法でないと密着性がなくなるため、リスクを抑えることは期待出来なくなります。
また、地球上でマスクを使用する動物は我々人間だけです。他の動物はマスクを使用しなくとも健康に生きています。勿論、人間も本来ならマスク無しで健康に生きれるはずです。
エアコンの効いた部屋に長期間籠ると適応能力が低下すると言われています。マスクも同様に長期間使用することで人体に何らかの影響が起こるような気がします。
メリット、デメリットを把握したうえで、マスクライフを送ることが肝心だと思います。