【ロングエッグ】コンビニのサラダやパスタに入っている「ゆで卵の輪切り」どうして綺麗な同じ大きさのものばかりなの?

ロングエッグ

卵は、生卵、ゆで卵、目玉焼き、卵焼き、炒り卵など、それ単体でも様々な料理になります。一日のうちで何らかの形で卵を食べている人がほとんどではないでしょうか。実に生活に密着した食材ですよね。

さて、そんな卵ですが、コンビニやスーパーなどで売られているサラダやパスタ。そこにゆで卵の輪切りがセットになっている商品を見かけることがあります。その商品の中で全てではありませんが、ゆで卵の輪切りがすべて綺麗な形、大きさで整っているものを見かけます。

卵はご存知の通り輪切りにすると「大きいもの」から「小さな黄身のないもの」まで存在することになりますが、果たして綺麗な形、大きさのゆで卵の輪切りが揃っているのは、複数のゆで卵から「良いとこ取り」したものなのでしょうか??

実はそうではないんですよね。今回は人工製造されたゆで卵もどき「ロングエッグ」に触れてみたいと思います。

ロングエッグについて

実はコンビニのサラダやお弁当に入れるスライス卵は、業務用に開発された特殊な加工品だったのです。

普通のゆで卵ではなく、魚肉ソーセージの形をしていることから「ロングエッグ」と言われています。

「ロングエッグ」は、コンビニだけではなく、ファミレスやスーパー、ラーメン店などでも広く取り扱われているようです。

その為、食品工場や飲食店で働いた事がある人の間では良く知られているそうです。

ロングエッグの直径は、4.5cm、長さは20cmでその名の通り、長い形をしていますので、ちょっと驚いてしまいますよね。
なんだか不気味な食べ物のようにも思えてきます・・・。

ロングエッグは、普通のゆで卵をスライスするとどうしても均一の形や大きさにならず、サラダやお弁当、ラーメン、ピザなどのトッピングとしては商品価値が下がってしまうという問題を解決する為に開発されました。

これにより、どこから切っても同じ形、同じ大きさでゆで卵を提供出来るようになったのです。

ロングエッグは、一般向けではなく、加工業界向けの商品ですので、市販はされていません。

どこから切っても綺麗なゆで卵になるロングエッグはまるで金太郎飴ですね。

参照元:危険な食品添加物一覧

コンビニの弁当や総菜、ファミレスやラーメン店で見られる綺麗に整った同じ大きさのゆで卵の輪切り。実は「ロングエッグ」と言われる、業務用に開発された加工卵なのです。

ほとんどの人が普通のゆで卵だと思って食べていると思います。

ロングエッグは魚肉ソーセージのような形なので、どこを切っても同じ大きさの輪切りになるのです。金太郎飴みたいですね。

業務用なので一般的なスーパーなどでは販売していません。そのため一般大衆である我々はロングエッグの存在を知らないのです。業界の人には割と当たり前の加工食品であるとも聞きます。

ロングエッグのほとんどは海外で製造されるようですが、国内ではケンコーマヨネーズ社が「ボイルエッグ」という商品名で製造しているようです。

ネットショップで「ボイルエッグ」が売られているか探してみたところ下記2つの業務用食材を取り扱うネットショップで売られていました。

イセヤネット

BtoBプラットフォーム

しかしながら。両者とも会員にならないと原材料や価格などを知ることができない仕組みになっており、本当に一般大衆の目に触れることはないような感じです。

ロングエッグの原材料が気になったので探してみたのですが、コチラにありました。ロングエッグに使われている原材料は鶏卵の卵黄と卵白がほとんどで、その比率も本物の鶏卵に近いようです。なので、ロングエッグを食べても本物の鶏卵に近い材料なのでほとんどの人がロングエッグだと気付かないでしょう。

また、わずかですが植物油脂や加工デンプン、調味液等が使わているとのことです。

特に加工デンプンに関しては製造時の不純物混入や、ミネラルの吸収を阻害し排出するなどの危険性があるようです。

加工デンプンは製造時における不純物の残留など、その安全性も問われていますが、栄養学的視点でみると、ミネラルを排出してしまうというところに大きな短所があるのです。

加工デンプンはいくつかの種類がありますが、中でもよく使用されるヒドロキシプロピルデンプンは、鉄利用の阻害度が大きいことがわかっています(J Nutr. 2001 Feb;131(2):294-300)。

ヒドロキシプロピルデンプンはタピオカのデンプンを原料にしていますが、この原料デンプンよりも非常に鉄との結合能が高いのです。また、鉄だけでなく、亜鉛の利用阻害も認められています。

そもそもデンプン自体、かなり大量に摂取してしまうと、鉄欠乏性の貧血になることが報告されています。(ただし、あくまで極端な摂取量の話です) ところが、加工デンプンの場合、この通常の原料デンプンよりもさらに約75%もの鉄が阻害されてしまったのです。

栄養を学ぶときには、ただ「入れていく」だけではなく、何を「抜く」のかということも大切です。そういう意味では、できるだけ食品添加物の入っていない食品選びというのは非常に重要なポイントとなるのです。

特に加工デンプンという表現は、あたかもエネルギーとなるデンプンをイメージさせてしまうため、消費者を安心させてしまいます。しかし、これらの日常的な摂取が潜在的なミネラル欠乏を招くことも十分に可能性はあるのです。

参照元:吉冨信長氏のFacebook

また、海外産ではありますがロングエッグを製造している映像がYouTubeにありましたのでご紹介します。海外では既に1970年にロングエッグを製造する機械が開発されていたそうです。

参照元:YouTube

まとめ

コンビニやスーパーの弁当や総菜、ファミレスやラーメン屋などの外食産業の提供品、それらには原材料が不明な食材が使われています。今回紹介した「ロングエッグ」は特に一般大衆には目の届かない業界用の食材であることがわかりました。そして、自然鶏卵には見られない、加工デンプンなどの危険性のある不自然な人工添加物が入っているのもわかりました。

食品の原材料をよく調べて健康を維持したいですが、このような目に届かないカラクリがあるのも事実のようです。

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