118人感染北海道…”前週と同規模”も増加傾向 北見市の飲食店で2つクラスター「利用客は相談を」
北海道は7月24日、新たに新型コロナウイルスへの感染が確認された118人中、北海道発表分26人の詳細を発表しました。
26日は3日ぶりに死者の発表はありません。感染者は札幌市で88人、旭川市4人が確認され、あわせて118人。
2日ぶりに100人を上回り、緊急事態宣言解除後に2番目に並ぶ数となりました。前週土曜日と比べると北海道全体で7人(+6%)増加、札幌市は1人(+1%)増加でほぼ同規模となっています。まん延防止等重点措置が解除され13日目、北海道全体として21日連続で前週を上回りました。
人口10万人あたりでは北海道「13.9人」、札幌市「26.9人」で、北海道は「まん延防止等重点措置」の目安「15人」に近づき、札幌市は「緊急事態宣言」の目安となる「25人」を4日連続で超えました。
北海道発表分として新たなクラスターが確認されました。
●接待を伴う飲食店(北見市):6人
経営者の陽性が7月19日に判明し、濃厚接触者の検査を進めたところ計6人(経営者1人、従業員2人、利用客3人)の感染が確認されました。
30代から40代で軽症または無症状で、8人にPCR検査を行っています。
●飲食店「Bar S(バーエス)」(北見市):6人
利用客の陽性が7月17日に判明し、濃厚接触者の検査を進めたところ計6人(経営者1人、利用客5人)の感染が確認されました。
20代から40代で軽症または無症状で、6人にPCR検査を行っています。
ただ、すべての利用客が特定できていないとして、7月10日から16日までに同店を利用した人は相談してほしいとしています。
【連絡先】
・北見保健所:0157-24-4171(午前8時45分~午後5時30分)
・北海道新型コロナウイルス感染症健康相談センター:0120-501-507(24時間)
北見市内では11日から17日までの1週間に25人の感染者が確認されていて、別の飲食店でもクラスターが確認されています。店舗の利用に関わらず体調に不安がある人は相談してほしいと呼びかけています。
これまでのクラスターも拡大しています。
●飲食店(網走市)
新たに利用客1人の感染が確認され、計15人になりました。
【7月24日北海道発表分の感染者情報】
▼石狩地方:8人
▼胆振地方:2人
▼オホーツク地方:14人
▼十勝地方:1人
▼釧路地方:1人
●年代
・10歳未満~60代(30代以下19人)
このうち14人が入院中(宿泊療養施設含む)です。
24日は新たなクラスターは札幌市の「認可保育施設」で確認され、北海道内で計3つでした。
感染力が強いとされるインド型変異ウイルス・デルタ株疑いは、新たに北海道発表分1人、札幌市5人の計6人確認されました。
北海道内のデルタ株は感染と疑いは計312人となりました。
118人中、約半数の57人の感染経路が不明で、重症者は前日と変わらず6人。札幌市は前日と変わらず3人です。
北海道内では「感染経路不明」の割合が高くなっていて、24日までの1週間で47.3%となっていて、少し減少しているものの北海道独自の警戒ステージ4の指標50%に近い数字となっています。
政府は「緊急事態宣言」を東京都に4度目の発令、沖縄県を延長し、埼玉県、千葉県、神奈川県、大阪府の「まん延防止等重点措置」を延長。北海道、愛知県、京都府、兵庫県、福岡県は12日に解除しました。
北海道は12日から8月22日までを「夏の再拡大防止特別対策」期間とし、「まん延防止等重点措置」の適用を20日に要請。札幌市の「不要不急の外出自粛」、札幌市との「往来自粛」、飲食店には午後9時までの時短要請をし、酒類の提供は一定の要件を満たした場合に午後8時までとする要請をしています。
北海道内の感染者は、計42912人となりました。