【金田一少年の事件簿】初回視聴率に日テレがショックを隠せず 若者はぜんぜん興味ない
新シリーズのスタート前に、“春の金田一祭り”と称し、2月末から関東ローカルで歴代の「金田一少年」を深夜に放送し、Huluでも歴代シリーズや劇場版を配信して準備万端だった。それだけに、世帯視聴率7・8%、個人視聴率4・5%に終わったことは、ショックだったようだ。
「コアターゲット層(13~49歳の男女)の視聴率を狙う日テレとしては、悪くないキャストだと思います。しかし、初回のストーリーは、かつて初代の堂本がパイロット版(95年4月8日放送)で演じた“学園七不思議殺人事件”だったのです」
初回からリメイクだったということか。
■若年層に刺さらない
「当時の監督は堤幸彦、脚本は深沢正樹という優秀なスタッフが顔を揃え、視聴率は16・7%でした。今回は若手スタッフが制作しました。脚本も新しくしていますが、その辺りが原因ではないかという声も上がりました。実際、新シリーズ前にPRとして、堂本主演の『金田一少年』シリーズの一挙配信をした結果、過去作品のほうが面白かったという感想も少なくなかったのです」
評判の良かったオリジナルを、リメイク版が超えることは滅多にない。確かに、こまっしゃくれた感のあった堂本金田一に比べると、道枝金田一は好青年で線が細く見えるところもあったけれど、決して悪くなかったし、ドラマも楽しめた。
「そこで別の原因として、『金田一少年の事件簿』という作品が若年層に刺さらない企画になったのではないかという声も出てきました。そもそも原作の同名マンガを読んでいたファンは、現在は40代、50代が中心ですからね」
さらに追い打ちもあった。
「5月1日には、第2話“聖恋島殺人事件”を放送する予定でしたが、北海道・知床で起きた遊覧船沈没事故の影響で、急遽放送が延期されることになりました。ドラマの内容が水難事故を連想させるのではないかという理由です」