作業員2人の死亡確認 ガス検知なく「酸欠」か 日本製鉄北日本製鉄所のコークス炉で搬送 北海道|FNNプライムオンライン
北海道室蘭市の日本製鉄北日本製鉄所の工場内で男性従業員2人が倒れているのが見つかり、病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。
死亡したのは、いずれも北海道室蘭市の会社員の鈴木健さん(53)と、近嵐正美さん(61)の2人です。
消防によりますと、10月21日午前11時40分過ぎ、「構内の第6コークス炉で2名の意識がない」などと、119番通報がありました。
消防車5台が出て救助に当たり、2人を救助し、ともに心肺停止の状態で、病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。
警察によりますと、事故当時、2人は炭を混ぜる機械「混炭機」のメンテナンス作業をしていたということです。混炭機は通常、作業中の火災を防ぐため、機械内の酸素を抜いて炭を混ぜるということです。
メンテナンスの作業中、混炭機の電源はオフにしていたということですが、当時、1人がタンクに入った状態で倒れているのが見つかり、助けに向かったもう1人も倒れたということです。
消防隊が確認したところ、当時現場でガス検知はなく、酸素濃度が低かったということで、2人は酸欠状態となった可能性が高いということです。
警察などで、事故の原因をさらに詳しく調べています。