山形に大雨特別警報 飯豊の大巻橋崩落、車１台が川に流される（河北新報） – Yahoo!ニュース
前線や低気圧の影響で３日、東北を中心に記録的な大雨が降った。気象庁は同日夜、山形県に警戒レベル５となる大雨特別警報を発表、最大級の警戒と命を守る行動を呼びかけた。青森、秋田、山形、新潟の４県では線状降水帯が次々発生。各地で河川氾濫や住宅浸水、新幹線の運休などの被害や影響が出た。
■青森、秋田、山形で線状降水帯
気象庁によると、特別警報の地域は米沢市、長井市、南陽市、高畠町、川西町、飯豊町。３日夜のレーダー解析では、各市町周辺で１時間に１００ミリ以上の記録的な大雨が降ったとみられる。
飯豊町によると、複数の家屋で床上浸水の被害が出た。３日午後６時２０分ごろには、町内を走る県道長井飯豊線に架かる大巻橋が河川の増水で崩落した。長井署によると、車１台が川に流されたという。
３日、秋田県では大館市の下内川が氾濫し周辺の田んぼに水があふれた。小坂町の国道では土砂崩れで車２台が埋まった。いずれもドライバーは脱出して無事だった。
青森県では住宅１５戸前後に浸水被害が発生。むつ市や今別町では道路の冠水などで孤立集落も出た。北海道新幹線奥津軽いまべつ駅は浸水し、駅の出入りが一時できなくなった。新幹線の運行に影響はなかった。
山形新幹線や秋田新幹線は区間運休となる列車があった。岩手県では４千戸以上で停電した。
線状降水帯は青森県津軽、秋田県の沿岸と内陸、山形県置賜、新潟県下越の各地域で発生した。新潟県村上市と青森県深浦町では、それぞれ観測史上最多となる１時間に９０ミリ以上を観測。秋田県八峰町でも１時間に７２・５ミリを観測した。青森県平川市では２日午後３時の降り始めから３日午前１０時までに１８４・０ミリに達した。
東北北部はピークを過ぎたが、北陸や関東、近畿では４日にかけて激しい雨となる恐れがあり、気象庁は土砂災害や浸水、河川の増水に厳重な警戒を呼びかけている。
気象庁によると、前線が日本海から東北へ延び、４日にかけてゆっくり南下。暖かく湿った空気が流れ込み、広い範囲で大気の状態が非常に不安定となる見込み。４日夕までの２４時間予想雨量は多い所で、北陸１３０ミリ、関東甲信と近畿１００ミリ、東北８０ミリ。
首相官邸は３日、危機管理センターに官邸連絡室を設置した。気象庁は線状降水帯の予報を６月に始めたが、今回は発表できず「見逃し」となった。
参照：https://news.yahoo.co.jp/articles/8f6e79a96b1d4a6b967b9e89c5359130fc9f7265
