16人死亡 179人感染北海道 死者”5日連続2ケタ” 高校・コールセンター…計4つのクラスター
北海道は6月9日、新たに新型コロナウイルスへの感染が確認された179人中、北海道発表分45人の詳細を発表しました。
9日は16人が死亡(札幌市10人、北海道発表分4人、函館市1人、小樽市1人)、感染者は札幌市で124人、旭川市3人、函館市2人、小樽市5人が確認され、あわせて179人。
死者は5日連続で10人を超えました。6月に入り死者は127人となっていて、増加傾向が続いています。
感染者が4日連続で200人を下回り、17日連続で前の週より減少しました。
新規感染者は減少傾向が見られるものの、人口10万人あたりでは北海道「27人」、札幌市「45人」と緊急事態宣言の目安となる「25人」に次第に近づきつつありますが、依然として超えています。
北海道発表分として、新たなクラスターが確認されました。
●北海道栄高校(白老町):5人
生徒1人の陽性が5月26日に判明し、濃厚接触者の検査を進めたところ、生徒5人の感染が確認されました。
10代で、軽症または無症状です。これまで87人にPCR検査をしています。
これまでのクラスターも拡大しています。
●とわの森三愛高校(江別市)
新たに生徒6人の感染が確認され、この関連の感染者は計24人になりました。
●医療機関(石狩地方)
新たに入院患者1人の感染が確認され、この関連の感染者は計33人になりました。
●特別養護老人ホーム(むかわ町穂別地区)
新たに入所者1人の感染が確認され、この関連の感染者は計48人になりました。
●障害者支援施設(胆振地方)
新たに職員1人の感染が確認され、この関連の感染者は計65人になりました。
●北海道医療団「帯広第一病院」(帯広市)
新たに職員2人、入院患者4人の感染が確認され、この関連の感染者は計86人になりました。
【6月9日北海道発表分の感染者情報】
▼空知地方:12人(中等症1人)
▼石狩地方:11人
・江別市:1人
・石狩市:2人
・恵庭市:1人
・非公表:7人(中等症2人)
▼後志地方
・余市町:1人(中等症)
▼胆振地方:6人
・苫小牧市:3人
・白老町:1人
・むかわ町:1人
・非公表:1人
▼日高地方:2人
▼渡島地方:2人
▼上川地方:1人
▼十勝地方:8人
・帯広市:7人(中等症1人)
・非公表:1人
▼釧路地方
・釧路市:2人
9日は新たなクラスターが札幌市の「有料老人ホーム」と「コールセンター」、「札幌市西区第一地域包括支援センター」で確認され、北海道内で計4つになりました。
179人中、72人の感染経路が不明で、重症者は前日から3人減り36人。札幌市は前日から1人減り18人になりました。北海道内では重症者数が5月26日に最多60人まで増加しましたが徐々に減少し、第3波の時の最多37人を下回りました。
札幌市では4日、自宅待機の70代女性が死亡していたことと、保健所内での連携ミスで「健康観察」が陽性の告知から6日間行われず、結果的に患者1人が死亡していたことが明らかになりました。
政府は北海道を含めた9都道府県で5月31日までとしていた「緊急事態宣言」を6月20日まで延長しています。
北海道は、北海道全域へ「外出自粛」や札幌近郊と旭川市など10市町村で酒類やカラオケを提供する店の「休業要請」、1000平方メートルを超える集客施設の「週末の休業要請」などの対策に加え、北海道へ来ることの自粛要請、感染対策ができない場合のイベント中止検討などの対策を追加し、協力を呼びかけています。
北海道内の感染者は、計39850人となりました。