【訃報】白山市、山田憲昭市長 死去 71歳 死因は脳挫傷 衝撃走る

山田白山市長死去 死因は脳挫傷、71歳 6日転倒、意識混濁続き(北國新聞社) – Yahoo!ニュース

白山市の山田憲昭市長(71)=3期=は10日午前5時、脳挫傷のため同市の公立松任石川中央病院で死去した。胆管炎を患っていた山田氏は6日に市役所で倒れて頭を打ち、公立松任石川中央病院に搬送され、意識混濁の状態が続いていた。

【写真】市職員が見守る中、救急隊員らの手当てを受ける山田市長

 市によると、山田氏は意識のある状態で救急搬送されたものの、6日夜に容体が変わった。昨夏に健康診査で炎症が見つかった胆のうを切除して以降、入退院を繰り返し、胆管炎の治療を受けながら公務に当たっていた。2月28日には市議会の提出議案説明中に貧血の症状を訴え、議場から退出した。

 2014年11月の白山市長選で初当選した山田氏は、来年春にオープンする白山総合車両所ビジターセンターの建設のほか、市全域が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界ジオパークに選定されるよう関係機関への働きかけに尽力した。白山手取川ジオパークは今年5月、ユネスコ執行委員会で国内10例目の世界ジオに認定される見通し。

 石川県内で現職市長の死去は2010年10月に白山市長だった角光雄氏が逝去して以来となる。

 山田氏の通夜は12日午後7時から、葬儀は13日正午から、いずれも同市井口町ろ45の1、一休さんの米永鶴来館で。喪主は長男純丈(まさたけ)氏。

 ★山田憲昭氏(やまだ・のりあき) 1975(昭和50)年、金沢工大卒。83年から旧吉野谷村議、88年から同村長。95年に石川県議に初当選して5期務め、2012年には第94代県議会議長に就任した。14年の白山市長選で初当選し、18、22年に無投票再選した。白山市佐良チ2。

  ●市長選は4月23日投開票

 山田氏の死去に伴う市長選は、統一地方選の臨時特例法に基づき、4月16日告示、同23日に投開票となる。市長選に向けては、地元選出県議、市にゆかりのある県幹部の名前が取り沙汰されている。

  ●「和の市政」温厚で慕われたノリさん 評伝

 「白山市は日本の縮図なんや」。山田氏がよく口にしていた言葉である。その名の通り、白山や手取川など恵まれた自然の一方、松任など市街化された区域ではさらなる開発が進む。口数が多い人ではなかったが、生まれ育ったふるさとを語る時は冗舌だった。

 旧吉野谷村議に始まり、同村長、石川県議、そして市長と40年政治の世界に身を置きながらも、温厚で敵をつくらないタイプ。「人柄のノリさん」と先輩に好かれ、後輩には慕われた。

 旧8市町村が合併して県内で最も広い市域の自治体となった白山市。今なお地域間格差が根強く残るとされる中で、白山麓出身者の山田氏が首長としてまとめてこられたのは、そうした人柄があったからだろう。「和の市政」を信条に役所内の合言葉は「オール白山」。市内全域を対象にしたユネスコの世界ジオパーク認定がその集大成になるはずだった。

 若い頃から無類の酒好きで、酒席では湯飲み茶わんに手酌で日本酒を飲んだ。体調を崩した昨年11月ごろからは控え「5月に世界ジオが認定されたら、お世話になった人たちと乾杯するんや」と話していた。大きな目を細めて笑い、美酒を味わってほしかった。
参照:https://news.yahoo.co.jp/articles/d299aa3a2396c22977c7f0814783e0e42c0b2811

一般社会

GBD デイリーNEWS
タイトルとURLをコピーしました