【速報】市の職員が「マイナンバーカード」盗んだ疑いで逮捕 “交付担当”の女「職場の人なんか困ってしまえばいいと思った」 奈良市は「マイナンバー制度の信頼を裏切る行為」と謝罪(関西テレビ) – Yahoo!ニュース
市民に交付する予定だったマイナンバーカードを盗んだ疑いで、市職員の女が逮捕されました。奈良市は9日午後、謝罪会見を開きました。
窃盗の疑いで逮捕されたのはマイナンバーカードの交付を担当している、奈良市の会計年度任用職員、武田詩穂容疑者(30)です。
武田容疑者が勤務していた奈良市内のマイナンバーカードセンター
武田容疑者は、勤め先の奈良市内の商業施設内にある奈良市のマイナンバーカードセンターで保管されていたマイナンバーカード1枚を盗んだ疑いが持たれています。
警察によると、今年2月、マイナンバーカードの申請者からマイナンバーカードセンターに連絡があった際に、交付する予定のカードがなくなっていることが発覚したということです。
「マイナンバーカード」(サンプル)
調べに対し、武田容疑者は容疑を認めていて、「去年12月中旬ごろ、勤務中にマイナンバーカード1枚を盗みました。仕事で困っている時に職場の人が誰も助けてくれず、怒りから、職場の人なんか困ってしまえばいいと考えたからです」と話しているということです。
■奈良市が謝罪会見、市長「マイナンバー制度の信頼を裏切る行為」とコメント
奈良市の会見(9日午後1時すぎ)
奈良市は9日、午後1時から謝罪会見を開きました。
奈良市によると「2月13日にマイナンバーカードの申請者から、受け取り希望の連絡を受けた時点で、カードの“不存在”に気付き、盗難の可能性も含め警察に相談するとともに2月24日に被害届を提出した。その後、本日(3月9日)の逮捕に至った」などと説明しています。
武田容疑者が勤務していた奈良市内のマイナンバーカードセンター
奈良市が武田容疑者から聞き取りをした際、武田容疑者は「カードの名義人の方には申し訳ないことをしてしまった。職場の方々にも迷惑をかけてしまった」などと反省の弁を話したということです。また、当該のマイナンバーカードについては「自宅でハサミで切って廃棄した」と話していたということですが、奈良市では真偽については警察の捜査に任せているということです。
奈良市役所
奈良市では今後、職員の服務規程や情報セキュリティ研修の徹底やマイナンバーカードの事務取扱時の確認強化や窓口などに防犯カメラを増設・新設して監視強化を実施、再発防止に努めたいとしています。
奈良市旗
あわせて奈良市の仲川げん市長は深くお詫びするとした上で、「デジタル社会の基盤であるマイナンバー制度の信頼を裏切る行為でもあることから、再発防止を徹底し信頼の回復に努めます」とコメントしています。
警察は武田容疑者と職場のトラブルや盗んだマイナンバーカード申請者との関係性などについて捜査を進めています。
参照:https://news.yahoo.co.jp/articles/a4e6e15ee13261e3b2bb5613ed55dd5e89cf0d16