親子3人搬送され母親が重傷の火事も…石川県内で19日夜から翌朝にかけ火事3件相次ぐ 七尾市等
石川県内では１９日夜から２０日朝にかけて住宅を焼く火事が３件相次ぎ、このうち七尾市の火事では３人が搬送され１人が重傷となっています。
「隣の家から煙が出ている」と近所の人から火事の通報があったのは２０日午前４時ごろ。場所は市役所にほど近い石川県七尾市の中心部です。
（リポート）
「火事のあった現場です。建物の中は壁の上部が黒く焼け焦げているのが分かります。数時間経った今も焦げ臭い匂いが立ち込めています」
火は七尾市神明町の中山桂一さんの鉄筋３階建ての理髪店兼住宅を焼き、およそ１時間１０分後に消し止められました。
近くの住民：
「火は見てないけど煙ばっかりや、すごい」
家には中山さんと妻、娘の３人が住んでいて全員病院に運ばれました。
消防によりますと中山さんと妻は搬送時に意識がありませんでしたが、中山さんは回復し妻は重傷だということです。警察によると中山さんは一酸化炭素中毒とみられるということです。また、５０代の娘も中等症ですが意識はあるということです。
七尾の火事からおよそ１時間半後、中能登町久乃木にある中平正雄さん（８３）の住宅でも、近くの人から「火事です」と消防に通報がありました。
火は木造２階建ての家を全焼し、近所の３棟にも延焼しおよそ２時間１０分後に消し止められました。家には中平さんの妻が１人で住んでいて、出火当時家にいましたが逃げ出して無事でした。
警察によりますと、中平さんの妻は「電気ストーブの近くで新聞を読んでいて火が燃えうつった」と話しているということです。
七尾市と中能登町を管轄する七尾鹿島消防本部の管内では、今年に入り去年の３倍以上となる１０件の建物火災が発生しています。
