相模原市内の私立の幼稚園型認定こども園で2024、25年、当時園長だった男性が男児1人に対して長時間正座させ、両手にバケツを持たせて立たせたとして、市が虐待行為と認定して改善勧告を出したことが市などへの取材で判明した。
関係者によると、男性は26年3月末まで、園を運営する学校法人の理事長と園長を兼務。25年9月、年長組の男児1人と別の園児との間でいさかいがあり、男児を職員室で正座させた。園から男児の親に連絡はなく、男児も家庭内に伝えなかったため、男児の親は同級生の保護者から聞いて知ったという。
この事案の情報を得た市は、県と合同で同10月に園に立ち入り調査を実施し、男性を除く教職員約30人から聴取した。その結果、正座は昼休みを挟んで計2時間に及んだほか、24年には男性が男児に対して両手にバケツを持たせて立たせていたことを把握した。
この2件について市は、時間や男児に与える影響などを総合的に判断して虐待行為と認定。県も同様に認定したとみられる。県と市は25年12月、再発防止のための改善策提示を求めて園側に勧告した。
一方、園側は同11月、男性が26年3月末で理事長兼園長の職を辞任することなどを文書で保護者に通知した。勧告後の同年2月には、改善や再発防止に関する報告書を市と県に提出した。県と市は、実際に園長が交代したことを把握しているという。
市こども・若者政策課は「現在は報告書を審査している段階。こうした虐待行為はあってはならないことで、再発防止に努めたい」とコメントした。
男児の父親も毎日新聞の取材に応じ、「園側は説明責任を十分に果たしていない。前園長は4月以降も『形を変えて(園の運営に)関与する』と言っていたが、完全に身を引いてもらいたい」と憤った。また、市に対して「勧告をしたことなどは市への情報公開請求で知った。当事者にもっと情報提供をすべきだ」と注文を付けた。
毎日新聞は園側に取材を申し込んだが、「拒否する」として14日午後7時までに応じていない。
参照:https://news.yahoo.co.jp/articles/0a2a919f74a9b3b5ed70e63657ad2668aa8522b2