高齢者施設で結核34人集団感染、医療機関でも職員1人感染 風邪との見分け方は…福島
福島県郡山市は、市内の高齢者施設で結核の集団感染が確認され、別の医療機関でも、結核の感染者1人が確認されたと発表しました。
郡山市保健所によりますと、今年8月7日、60代の男性と女性が結核患者を発病したと、市内2か所の医療機関から届け出がありました。2人は同じ高齢者施設の関係者で、2人の家族や施設の利用者、職員あわせて52人の健康診断を行ったところ、新たに発病者が2人、感染者が30人確認されたということです。
また、9月13日には、医療機関に勤務する60代の男性職員が結核に感染し、発病したと届け出がありました。市が調査したところ、この職員の接触者は、職員や患者など約2700人と判明し、郡山市は医療機関と連携し、10月5日から接触者を対象に、説明会や健康診断を行うしています。
高齢者施設と医療機関の感染者に関連はないということです。
郡山市で結核の集団感染が確認されたのは、2011年以来、13年ぶりです。
市によりますと、結核に感染した場合でも十分な免疫力あれば発病には至らず、約8割の人は発病しないということです。市では、せきやたん、発熱、だるさなどの症状が2週間以上続いたら、早めに医療機関を受診するよう呼びかけています。
■風邪と結核の症状、違いは
結核とはどんな感染症なのか?専門家に聞きました。
結核予防会結核研究所・加藤誠也所長「症状は基本的にせきやたん、微熱。ひどくなると呼吸困難や血たんが出てくる」
結核予防会結核研究所の加藤誠也所長によりますと、一般的な風邪と結核の違いはその期間だと話します。
加藤所長「結核は慢性感染症なので(症状が)長く続く。一般的に2週間以上せきが続く場合は結核も疑う」
そのうえで、高齢者が結核を発症した場合、せきなど分かりやすい症状が出にくいことが、高齢者施設で結核の集団感染が起きやすい要因だと加藤所長は指摘します。
加藤所長「なかなか高齢者の場合は発見しにくいというのが、高齢者施設における集団感染が起きやすい背景」
一方、結核に感染した場合でもおよそ8割は発病しないことから、栄養のある食事や適度な睡眠など、免疫力を高めることが結核の最善の予防策だということです。
加藤所長「できることの1つとしては免疫を下げないようにということ。免疫の力があると、ある程度結核菌を吸入しても排除することができる」
加藤所長は、必要以上に結核を怖がらずに、手洗いやマスクなど基本的な感染症対策をとることが大事だと話していました。そのうえで、もし2週間以上せきが出るなど結核を疑うような症状が出た場合は、早めに医療機関を受診してほしいということです。
参照:https://news.yahoo.co.jp/articles/9474c01c40bbdb1250a51e172fd2b5d90608abda