【三輪中学校事件・事故】福岡県筑前町立三輪中学校　硫化水素の実験後、2年生の男子7人、女子9人体調不良で病院搬送　衝撃走る

硫化水素の実験後、中学生16人体調不良で病院搬送　福岡県筑前町

8日午前11時40分ごろ、福岡県筑前町立三輪中学校から「理科の実験後に生徒が気分が悪いと訴えている」と119番通報があった。16人が病院に運ばれたが、いずれも軽症で、同日夕方までに帰宅した。

　町教育委員会や甘木・朝倉消防本部によると、運ばれたのは2年の男子7人、女子9人。1時限目の理科の授業で、鉄と硫黄を化合させて硫化鉄を生成し、薄めた塩酸をかけて硫化水素を発生させる実験をした。授業後に生徒らの一部が「気分が悪い」と訴えて保健室で休むなどしたため、大事を取って病院に運んだという。

　硫化水素の実験後に生徒が病院搬送される事例は最近、各地で起き、福岡県内では2日に飯塚市の中学生10人が体調不良となった。町教委は「きちんと換気し、塩酸もかなり薄めて使ったと聞いているが、関係者らに心配させたことは申し訳ない。今後、理科の実験のあり方をちゃんと考えたい」とする。