静岡市長選挙 開票状況と立候補者の当落結果
静岡市長選挙 開票状況
静岡市長選・浜松市長選告示 候補者と争点・課題は？
3月26日に告示された静岡市と浜松市の市長選挙について解説します。（記者・三浦佑一）
（キャスター）
きのう告示された静岡市と浜松市の市長選挙について、三浦記者とみていきます。
今回、県内の２つの政令指定都市の市長選挙が同時に行われるんですね。
（記者）
はい。２つの市長選は、統一地方選挙の前半の日程として４月９日に投票が行われます。
静岡市では３期１２年務めた田辺信宏市長が、浜松市では４期１６年務めた鈴木康友市長がそれぞれ立候補せず退任することを表明しています。
つまり今回はいずれも新しい市長を選ぶ選挙になります。
（キャスター）
それぞれ県中部、県西部の中心都市ですから、一度に市長が替わるのは、ほかの地域でも関心が高いでしょうね。
（記者）
立候補者をそれぞれ見ていきましょう。
【静岡市長選挙】
静岡市長選挙に立候補したのは３人です。届け出順に、
▼無所属の新人で元県議会議員の山田誠氏（６１）。自民党の議員でしたが、党の公認や推薦はなく、葵区選出の市議・県議時代からの支援者が活動の軸となります。
▼共産党の新人で、党県委員会常任委員の鈴木千佳氏（５２）。これまで衆院選に１回、参院選に補選含めて４回立候補していずれも落選していて、静岡市長選は初めての挑戦です。
▼無所属の新人で自民党、立憲民主党、公明党、国民民主党が推薦する県の元副知事の難波喬司氏（６６）。去年１１月の立候補表明後、市議会に議席を持つ政党は共産党以外がすべて推薦を出し、与野党相乗りの候補となりました。
（キャスター）
選挙戦ではどのような点が注目されますか。
（記者）
告示前も含めて３人が共通して考えを述べているテーマとしては、▽静岡市がこれまで進めてきた水族館施設やアリーナ、スタジアムなど大型事業のあり方、▽ＪＲ東海が静岡市北部の南アルプスで行う方針のリニア中央新幹線の工事への対応、▽それに人口減少対策・子育て支援策があります。▽現職の田辺市長が退任する理由の１つとなった、去年の台風１５号の被害や大規模断水を踏まえた災害対策も議論になっています。
（キャスター）
争点が多岐にわたりますね。
【浜松市長選挙】
（キャスター）
浜松市長選挙はどうでしょう。
（記者）
浜松市長選挙に立候補したのは２人です。
届け出順に
▼無所属の新人で自民党と公明党が推薦する総務省の元課長中野祐介氏（５３）。おととしまで北海道の副知事を務め、復帰した総務省を退職しての挑戦です。
▼無所属の新人で、共産党が推薦する市民団体の代表嶋田博氏（７４）。労働組合の団体で相談を受け付ける活動をしていて、浜松市長選挙は８年前に立候補して落選しています。
（キャスター）
浜松市長選はどこに注目でしょうか。
（記者）
こちらも複数考えられます。
▼１つは行政区再編後のまちづくりのあり方です。１０年以上にわたる議論の末、いま７つある区が、来年（２０２４年）１月１日から３つになります。行政サービスの低下を懸念する声もある中、再編でプラスの結果をどう出すかが問われています。
▼また経営破綻から２０年以上がたつ浜松市中心部の百貨店「松菱」の跡地の活用は、現職の鈴木市長も策を見い出せませんでした。この土地を含め、中心市街地の活性化策が大きな課題です。
▼さらに浜松医科大学と静岡大学の再編問題。３月、浜松市の主導で、大学を分割する案を後押しする「期成同盟会」が設立され、地域を巻き込んだ対立のような形になっています。新市長がこの問題にどう関わるのかも注目されます。
（キャスター）
２つの選挙、それぞれ注目は高そうですね。
【投票率は】
（記者）
気になるのは投票率です。こちらをご覧下さい。
静岡市と浜松市がそれぞれ合併でいまの形になって以降の、市長選挙の投票率の推移です。
（キャスター）
浜松市のほうが常に高いですね。
（記者）
浜松市は市議会議員選挙も同日に行われているという事情の違いがありますので、２つの市で単純な比較はできません。
（キャスター）
いずれも合併直後と比べると低迷している印象ですね。
（記者）
投票日は全県で行われる県議会議員選挙と同じ４月９日ですから相乗効果で投票率が上がってほしいと思います。
（キャスター）
一度に複数の選挙に投票できるチャンスということですよね。
（記者）
それぞれの候補が何を訴え、それを実行できるのかを見極めて、投票に行っていただきたいと思います。
参照：https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20230327/3030019697.html
