【画像】博多駅、川野美樹さん殺害事件 元交際相手の寺内進容疑者(31)を逮捕 顔が公開される
博多駅近くの繁華街で16日、会社員の川野美樹さん(38)が殺害された事件をめぐり、警察は元交際相手の男が事件に関与した疑いが強まったとして、殺人容疑で逮捕した。交際をめぐるトラブルが事件の背景にある可能性があるとみて、動機や詳しい経緯の捜査を続けている。
事件後に自宅に戻り着替える?路上で発見
逮捕された寺内進容疑者(31)
逮捕されたのは、寺内進容疑者(31)。事件後に行方がわからなくなっていたが18日昼前に福岡市博多区内を1人で歩いているところを捜査員に発見された。そのまま任意同行を求められ、捜査本部が置かれた博多警察署で事情を聞かれていた。
捜査関係者によると、寺内容疑者は川野さんが襲われた時間より後に自宅に戻り、すぐに服を着替えて再び外出したことが確認されているという。
当時の状況を捜査員と確認か
寺内進容疑者(31)を乗せたとみられる捜査車両
福岡市博多区の殺害現場には午後2時すぎに捜査車両のワンボックスカーが到着。後部扉を跳ね上げて、中の人物が現場の位置関係などを確認した。映像が鮮明でないものの、後部座席にいる人物が指をさして何かを示す様子も写っている。この車には、寺内容疑者が乗っていたとみられる。
遺体には10か所を超える傷
殺害された川野美樹さん(38)
川野さんは16日夜、繁華街を歩いていた際に寺内容疑者に何度も刺されたとみられ、遺体には上半身を中心に10か所を超える刺し傷と切り傷が見つかった。死亡原因はこれら複数の刺し傷などによる「失血」だった。
時系列でみる“凶行”のいきさつ
時系列まとめ
多くの人が行き交う福岡市博多区のJR博多駅前の路上で起きた凶行。福岡県那珂川市に住む会社員・川野美樹さん(38)は、一緒に歩いていた男に刃物で襲われ死亡した。捜査関係者によると、現場近くの防犯カメラには、男がいきなり川野さんの胸などを刃物で刺し始め、抵抗できなくなった後もしつように刺し続ける様子が映っていたという。
警察によると、事件を目撃した人からも「数回刺されていた」「男が馬乗りになっていた」などの情報が寄せられている。事件後、現場付近からは寺内容疑者の指紋が検出されたという。
「職場で待ち伏せ」ストーカー相談は複数回
殺害現場
川野さんは去年10月に「寺内容疑者に別れを告げたのに何回も電話がかかってきて職場で待ち伏せされている」「携帯を取られて位置情報がわかるようにされている」などと警察に何度も相談していた。
警察は川野さんに転居を勧め、携帯型の緊急通報装置を貸し出している。さらに翌月には寺内容疑者にストーカー規制法に基づく「禁止命令書」を交付していた。しかし12月になると「トラブルが落ち着いた」として川野さん側から通報装置が返却され、それ以降の相談はなかったという。
突然奪われた命、誕生日を控えていた
殺害現場に手向けられた花束と手紙
現場には複数の花束が手向けられている。ひらがなを中心に「こわかったね、がんばったね、おたんじょう日おめでとう」と書かれた手紙もあった。
川野さんは事件の2日後が誕生日だった。献花に訪れた女性は「他人事じゃないという思い、本当にむごい絶対にあってはならないことだ」と声を震わせた。
参照:https://news.yahoo.co.jp/articles/2f8bc8f3ae96935a85fd1323fc3c4ab4c88b07e1