人間は普通に土を食って生きていた

土食

インドには1日に砂を1Kg欠かさず食べている女性がいるらしい。彼女は92歳。10歳の頃から、かれこれ80年以上に渡り毎日砂を食べているという。いたって健康とのこと。植物も光を浴び、水を吸い取り、土壌の栄養を摂取している。それなら、人間も土から直接ミネラル摂取すれば良いのだろうか?

このインドの女性は10歳の頃より毎日1kgの砂を食べ、80年以上経ち、92歳の今でも健康だ。土やレンガを食べる異食人の存在はおぼろげながら知っていたが、わたしは食事に土類を食べたことは一度もない。人間をはじめ、他の動物も植物を食べる種はたくさん存在するが、「それなら最初から水を飲み、太陽を浴び、そして土を食えばいいじゃないか」と、子ども心が発動し、単純にそう思ってしまう。

NASAの宇宙飛行士は宇宙空間での長期の活動でカルシウム不足に陥る。その際、牛乳やサプリメントでカルシウムを補うのではなく、なんと「粘土」を食べるらしい。カルシウム以外にもミネラルが豊富に含まれており、インドの女性の様に大食いするわけではいが、全食事量の1〜4%の粘土食いが、最も効率のよいカルシウム摂取法だとのこと。

毛や紙を食う「異食症」はどうなのかわからないが、土を食う「土食症」は、昔から存在が確認されており、ミネラル不足の子どもや妊婦が、自然の成り行きで土食いでミネラルを補うようだ。

特に妊婦における土食は、日本をはじめ、多くの国で確認されている。

若い女性が妊娠時に土食症を示すことは、アフリカ、アメリカ、インドをはじめ、広く世界的に知られており、土壁をかじったり、地面の土を食べた事例は日本でも古くから報告されている。マレーシアの一部の妊婦らは、胎児の順調な成長と安産を求めて粘土を食べる。ニューギニアでも、胎児のために良いと考えて妊婦は粘土を食べる。また、タンザニアのペンバ島では、若い女性が土を食べ始めることは妊娠の徴候として喜ばれている。さらに、ロシアのある部族は、出産と後産を促進する有益な手段と考えて、粘土を舌の上に乗せるが、それはつわりを克服するためにも摂取されるという。

http://keimizumori.com/articles/clayeating.html

また、土食はミネラル不足や食糧難に陥った際に必要に応じて行われるだけではなく、なんと驚くべきことに、他国では、客のもてなしに出されたり、スーパーで売られていたり、日本でもアイヌ民族はユリ根と一緒に土を煮込んで食べていたそうだ。

ベトナムのある地域では、土を網で焼いて客をもてなす習慣がある。インドのある人々は、新しく作られた粘土製のティーカップに茶を注いで、それを飲み干した後、そのティーカップを食べる。アメリカ南部でも黒人奴隷がアフリカから持ち込んだ土食文化が普及し、今でも調理済みの土がスーパーで売られているという。また、アメリカ先住民は特定の土をイワーキー(Ee-Wah-Kee=癒しの土)と呼んで、疲れ果てた心を癒すために食した。蒸したり炒ったトウモロコシに、粘土、種子、ハーブなどをまぶして食べることもある。さらに南米のある人々は、粘土に蜂蜜と砂糖を混ぜたものを、食後の甘いデザートとして食べる。
それだけではない。日本でも、アイヌ民族は百合の根と土を煮て食べていたし、フランス料理には、山の土を煮込んでルッコラの根を添えたシンプルな料理もある。
また、強壮剤として土が食材に含められる場合もある。インドやアフリカの一部の人々は、シロアリの巣に行って、時々蜂蜜を加えて、シロアリと一緒にその土を食べるのだ。
文明社会で暮らす我々の感覚とは裏腹に、彼らにとって、そのような食べ物は比較的贅沢なものである。つまり、彼らは蜂蜜や砂糖を混ぜた粘土をデザートとして好んで食べるのだ。ニューギニアの北岸部の人々も、土を砂糖菓子のようなものとして食べる。その味は、かすかに甘いものから、チョコレートのように甘いものまで様々である。また、その近隣には、粘土を転がして円盤やチューブのような形にして、塩水をかけ、ココナッツ・オイルを塗った後、あぶって食べる人々も居る。

http://keimizumori.com/articles/clayeating.html

さて、今日の日本も、食品添加物や残留農薬、放射能、遺伝子組み換え作物など、食に対する危険性が叫ばれているが、そのうち「土食」ブームが到来するのだろうか?個人的には食糧難のとき、飢えをしのぐ手段の一つとして覚えておいて損はないと思う。そのうち、普通に土を食うようになっているのかもしれないが。

ちなみに、腸内細菌を調整することにより「青汁」だけ飲んで生きている人もいるらしい。その人は腸内細菌が草食動物である牛のそれに似ているらしい。また、何も食わない「不食人」も何人か存在が確認されており、NASAもその存在を認めている。

人体は神秘だ。まだまだ知らないことが数多くあり、無限の可能性を秘めている。

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