【大豆 危険】「遺伝子組み換えではない」の表示は意味がない。遺伝子組み換え検査はあまりにもイイカゲンである。

遺伝子組み換え GMO

当ブログでは「食の危険性」に関する記事を多く書いています。以下はその一例です。

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現代日本社会の食事情はどうなのでしょうか?私から見れば、現在は効率化による大量消費生産の高度成長期を通り越し、物質的に豊かで飢えることのない飽食状態から、「もう一度食の質を見直す時代」に入っていると考えています。食糧が大量生産されることで、飢えることの心配から解放されましたが、その陰で、それまでに存在しなかった様々な慢性病、生活習慣病が急増していると考えているからです。

さて、今回ご紹介するのは「遺伝子組み換え 大豆」についてですが、日本は昔から大豆製食品は健康に良いとされてきました。私もそのように思います。特に大豆の発酵食品である、醤油、味噌、納豆は日本人の身体にあった素晴らしい食品であると思います。

大豆製食品の商品パッケージを見ると原材料表に「遺伝子組み換えではない」という表示を見かけます。消費者はこの表示を見て、安心して「遺伝子組み換えではない商品」を購入することができるのです。

しかしながら、この「遺伝子組み換えではない」という明記は、どのような工程を経てラベリングされているものなのでしょうか?今回は「遺伝子組み換えではない」の表示について、本当は危険なのではないか?遺伝子組み換えが混入しているのではないか?という内容の記事になります。

輸入大豆の危険性

お味噌の場合のことです。お味噌の主原料は大豆です。国産の大豆はとっても高価格なので、大手メーカーは通常の製品には使いません。そこで、価格の安い外国産の大豆(アメリカ、カナダ、中国、ブラジル等)が入荷されてきます。

もちろん、購入するのは「Non GMO 非遺伝子組み換え大豆使用」ですから、納入される輸入大豆ももちろん「Non GMO」です。しかし、大豆の採り入れ、貯蔵、選別、輸送の各工程でのGMO大豆の混入は避けられず、やむなく混じってしまう時があるのです。そこで、5%以下の混入であればNon GMOであるという規格が国で定められています。

実際に現場ではどうでしょうか。毎回、納品時にGMOの自主検査を実施します。何%が混入しているかと言う検査ではなく、何十トンの中から任意に取り出した極一部の大豆がGMO指示薬に反応するか否かを検査するというものです。実際のところ、アメリカ大豆については、何度も反応が出ることがあります。その時どうするか、万一使えないということになったら、生産がすべてストップしてしまい、仕掛りの米などの原料がデッドになってしまいます。そこで、何度もサンプルを取り直して検査を繰り返し、反応がでなくなった時点で使用OKとなるのです。

GMO大豆は、搾油がその主目的ですから、大豆の臍(筋)が黒い、いわゆる黒目大豆です。お味噌は黒目大豆はお味噌の異物として嫌い、購入するのは白目ダイスです。だから、納品されサンプルをとった時点でもある程度はGMO大豆混入が判ります。このようにして、入荷大豆は返品することなくほとんど使用されるというのが、現実です。小さなお味噌屋さんですと、検査されないところも多いでしょう。もっとも、小さなお味噌屋さんにはこだわりのあるところが多く、国産大豆を使って大手メーカーと差別化していらっしゃるようです。

程度の問題もありますが、非遺伝子組み換え大豆を使っていますというお味噌であっても、全くゼロ%の混入ではないということです。タンパク質が分解されるあるいは除去される、醤油や大豆油などは、遺伝子組み換え大豆が使われていることは、周知の事実です。

わたしは、だから、自分でお味噌を仕込みましょう、と言うのです。お味噌だけではなく、料理も原材料を購入してあるいは自作して、自分で毎回作ったものを食べるようにしている根拠です。まさに自衛の時代ですよ、現代は。

参照元:facebook

日本は食料自給率が低く、大豆も輸入に頼っている

大豆

そもそも日本は食料自給率が低い国であり、多くの農作物を他国からの輸入に頼っています。大豆も例外ではありません。

海外から輸入される大豆は、様々な工程を経て日本にやってきます。刈り入れ、貯蔵、選別、輸送などです。名目上はもちろん、このような様々な工程の段階で「遺伝子組み換え 大豆」と「非遺伝子組み換え 大豆」は選別されますが、莫大な量になりますので混ざってしまうこともあります。そこで法的に5%までなら「非遺伝子組み換え 大豆」の中に「遺伝子組み換え 大豆」が混入してもOKということになっています。

すでに、この段階で「遺伝子組み換え 大豆」が入り込んでいる可能性があるわけですが、それだけではありません。海外から輸入された大豆は納入時に「遺伝子組み換えかどうか?」の検査を行いますが、この検査に問題があるようです。

輸入大豆の遺伝子組み換え検査は形だけのイイカゲンなもの

目の前に「お茶碗に盛られたご飯」があると考えてください。このご飯の中から手前に見える3粒を取り出し、遺伝子組み換えかどうか?の検査をします。結果は「遺伝子組み換えされたお米」でした。この段階で普通に考えるなら、この「お茶碗に盛られたご飯」はNGなので「食べてはいけない」になるのですが、そのようにはならず再度おなじ検査をします。

今度は反対側の奥の方にある3粒を取り出し検査をします。またNGでした。それでは、次はほじくって中の方にある3粒でやりましょう、今度はOKでした。OKが出たので、この「お茶碗に盛られたご飯」は食べて良いです。はい、どうぞ!となるのです。

大豆の「遺伝子組み換えかどうか?」の検査は上記のような感じらしいのです。この検査に意味はあるのでしょうか?真実だとすれば、もはや「形だけ」の形骸化された制度と言えるでしょう。小さな会社でしたら検査自体行わないようですが、これでは初めから検査をする必要などありません。「遺伝子組み換え 大豆」が入っていようと、初めから納入OKになっているようなものですから。

海外から輸入される大豆は何十トンという莫大な量です。もし、遺伝子組み換え検査でNGが出てしまったら、この何十トンという大豆は廃棄対象となるでしょう。これでは大損になってしまいます。したがって最初から検査でNGになってしまわないように、検査はイイカゲンであり、ズサンであり、形だけになっているのです。

このような工程を経てラベリングされた「遺伝子組み換えではない」という原材料表示に意味はないのです。

今回は味噌に使われる大豆を対象にした話しですが、納豆や醤油、豆腐に使われる大豆にも同じことが言えるでしょう。国内産大豆を使用している大豆製食品を購入した方が良さそうです。

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